一般会計など新年度予算を可決 市議会第1回定例会閉会


 小樽市議会第1回定例会の最終日となった3月14日(水)、本会議で提案議案の採決が行われた。
 本定例会に提出された議案は、平成24年度の一般会計をはじめ病院事業会計、下水道事業会計などの各予算案や職員倫理条例案、手数条例の一部改正案などの条例案、人権擁護委員に現職の鈴木美代子氏を推選する人事案など全54件で、いずれも全会一致または賛成多数で可決同意された。
 新市立病院の建設費が盛り込まれていた病院事業会計と付随する予算が含まれる一般会計には、一新小樽(4)と共産党(5)が反対したものの、自民・公明・民主市民連合・無所属の与党会派の賛成多数で可決された。
0314council.jpg 一新小樽の安斎市議は、討論に立ち「他都市の新市立病院建設費と比較すると倍以上の建設費で高すぎる。発注については、分割ではなく一括で行い、費用の圧縮を求めている」とのこれまでの主張から、一新小樽の会派として反対表明した。
 共産党は、病院建設には賛成しているものの、病院事業会計予算には反対するという、市民に分かりにくい対応を見せた。北野義紀市議は「共産党としては、新病院の建設には賛成している。今回の病院予算には、反対している病院給食の民間委託に関する予算が一括計上されているために、予算そのもののに反対した」と話している。
 市長提案の採決のほか、国や道などに提出する意見書案の採決では、「障碍者総合福祉法」(仮称)の制定を求める意見書、泊原発1、2号機の再稼動に関する意見書、安心できる介護保険制度に関する意見書など8件を、全会一致で可決して、22日間の幕を閉じた。
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