日食を安全に観察しよう!博物館で観察板作り


solarglass2.jpg 小樽市総合博物館(手宮1)では、5月21日(月)の日食に合わせて、「日食観察板作り」を5月3日〜6日のGW期間中、本館・実験室で10:30と14:00の2回開いている。
 3日は70名が参加し、4日の午前は30名の親子が参加。市民の日食への関心は高い。同館では、2009年の日食前にも特殊フィルターを使用した観察用メガネ作りを行っている。
 5月21日(月)の朝に、月が太陽を隠す現象日食が起こり、九州、四国、近畿、中部、関東地方などの広域で、金環日食が起こり、25年ぶりに観測できる。全国各地でも太陽が大きく欠ける部分日食を見ることができる。次回の北海道での金環日食は、18年後の2030年6月1日となる。
 札幌では、食の始まりは6:33、食の最大は7:49で、最大食分08:40の部分日食で、食の終わりは9:17となる。国立天文台天文情報センター暦計算室の日食各地予報で詳しく知ることができる。
 同館・中野仁学芸員は「黒い下敷などでの観察は大変危険なため、必ず専用のメガネを使用し、太陽の位置を探し観察する場合は、観察メガネを通しても2~3分以内とする」と安全に観察するように説明をした。solarglass1.jpg
 その後、説明を受けながら、「日食観察板作り」に取り掛かった。あらかじめ切り抜いた観察板に日食観察プレート(市販)を黒いセロテープで貼り付け、各自に絵を描いたり、切り抜いたりオリジナルメガネを製作した。同学芸員は「日食を安全に見てもらうことを目的をして開き、多くの方々に観察してもらいたい」と話した。
 南幌町から小樽へ帰省中の親子連れは「楽しかった。初めて日食を見るので、当日が楽しみ。お友達に日食メガネをプレゼントする予定」と話した。
 「日食観察板作り」は、今後のチャレンジラボコーナー(5月12日・13日・19日・20日)でも行われる。材料費140円。
 19日(土)は13:30から、日食観察講習会「部分日食を安全に観察するために」が、本館・研修室で開かれる。定員40名で申込みが必要。21日(月)は、6:30から朝の観望会「部分日食を観察しよう!」が、本館・正面玄関前広場で開かれる。申込みは不要。
 問合せ:0134-33-2523 小樽市総合博物館
 国立天文台天文情報センター暦計算室の日食各地予報