『花まつり』記念行事開催 小樽佛教会

 小樽佛教会(土屋大乗会長)の釈迦の降誕を祝う「花まつり」が、5月11日(金)に開かれた。
 小樽市民会館(花園5)大ホールでは、13:30より「子ども花まつり」が開かれ、市内の仏教保育の幼稚園や保育園9箇所から園児440名と保護者、先生が集った。ステージ上では、花見堂のお釈迦様へ、甘茶と言葉を捧げた後、ゆかいなコンサートが始まり、ピエロのパフォーマンスに会場が沸いた。
 歌のお姉さん(清野まりさん)が、アンパンマンのマーチや犬のお巡りさんを歌い、アイアイをみんなで大合唱。動物当てクイズやピエロのハンドベル演奏など、子ども達は大きな声で歌い、ステージを楽しんだ。
 さくら幼稚園では66名が参加し、年長クラスの園児は、「ゾウが面白かった」「ピエロが楽しかった」と笑顔で答えていた。引率の先生は「みんな楽しく見てくれた。普段の保育では、会場でのコンサート形式は、なかなか体験できないことなので、良い経験となり良かった」と話した。
 「花まつりの夕べ」は、18:00より、市民センターマリンホール(色内2)で開かれた。ステージ上に僧侶が集まり、記念法要を行った。土屋会長は「小樽佛教会では、命の大切さをテーマに活動をしている。花まつりの夕べが開かれ、市内の沢山の企業の協賛を感謝している。京谷和幸氏の困難を乗り越え、日本代表になったエネルギーを拝聴したい。大きな糧にしていただきたい」と挨拶した。
hanamatsuri.jpg 18:30から、車椅子の元Jリーガー・京谷和幸氏を講師に迎え、「夢を持つことの大切さ~明日への希望~」と題して、講演会が開かれた。京谷氏は、1971年8月13日室蘭市生まれ。小学校2年生からサッカーを始め、91年にジェフ市原とプロ契約。93年に交通事故で、車椅子生活となる。94年、千葉ホークスに入り、車椅子バスケ選手としてスタート。4大会連続出場となる、2012年ロンドンパラリンピックでは、悲願のメダル獲得を目指す。
 京谷氏は「人生に夢と目標を持ち続けよう。夢へのサポーターは”出会い”で、1冊の本や言葉、出来事だったりする。出会いがあったから夢が実現できたと思う。柱となる出会いは4つあり、サッカー、車椅子バスケ、支えてくれた妻、事故。事故は起こって欲しくないが、事故があったから今の自分がある。4つの出会いで生かされている」と話した。
 「人生のどん底まで落とされ、小さなことができると自信となった。自信が大きくなると希望が見えて来る。沢山の人に支えられたことに感謝できる気持ちが入り込み、出会いが分るようになった。今はすごく楽しく幸せ。夢を持って行動すると出会いがあり、出会いはチャンスとなる。出会いを増やし感謝すると『ありがとう』と笑顔がついてくる。今は、ロンドンへ全力を尽くし、いつかサッカーを取り戻したい。指導員になりたい」と、これからの夢を語った。