白と赤の日和山灯台一般公開 灯台からの絶景広がる



 白と赤の縞模様の祝津にある灯台「日和山灯台」の一般公開が、にしん祭りの開催(5/19・20)に合わせて行われた。主催は小樽海上保安部。
 昨年は、2日間で930名が訪れ、普段見られない灯台の内部を見ることができる人気のイベント。北海道には約380基の灯台があり、一番古いのは納沙布岬灯台で、今年140周年を迎える。日和山灯台は、明治16年10月15日に初点灯し、道内では2番目に古く来年130周年となる。
 同灯台は、光度130,000カンデラ。光達距離は、19海里(約35km)。光波標識は、8秒ごとに1回閃光。1階は、以前各地で使用された機械等や日本の灯台50選パネル写真を展示。日和山灯台ペーパークラフトの配布もあった。
 螺旋階段を上ると、平成22年3月に廃止した霧信号所があった場所で、石狩湾を一望できる。霧や雪で視程が悪い時に音波標識として、霧笛を鳴らしていた。さらに階段を上ると最上階の灯室に到着。8、9人が入ることができる。この灯台からの絶景に、参加者は「すごい」と感激していた。
 小樽海上保安部交通課・大谷良彦主任航行援助管理官が、灯台の役割など説明し、質問に対応していた。公開用に灯器の点灯もあった。3年前に最新式を取り入れ、メタルハライドランプを使用し、従来の寿命より長く15,000時間使用可能。1日平均13時間点灯しているので、1年半使えることになる。灯室の照度計より明るさのレベルが下がると自動点灯し、朝方明るくなると自動消灯する。自動化になる前は、灯台守りがいて、灯台敷地内に宿舎があり常駐していた。
 灯台の外では、海保の制服を着て、灯台をバックに写真撮影できるコーナーも設け、参加者が写真撮影を楽しんでいた。