牡丹満開の庭園で高島越後盆踊り 小樽貴賓館



 小樽貴賓館(祝津3・旧青山別邸)では、「牡丹・芍薬まつり」が、7月5日(木)まで開かれている。現在、庭園では、赤や白や黄色の色鮮やかな大輪の牡丹が見事に咲き、満開を迎えている。
 牡丹満開の庭園で、6月10日(日)11:30と13:30の2回、小樽市指定無形民族文化財の「高島越後盆踊り」が行われた。高島越後盆踊り保存会40名が、揃いの浴衣と花編笠を身につけ、庭園内を何周も踊り、花見客を楽しませた。
 「高島越後盆踊り」は、踊りと囃子に2つの形態があり、これらを交互に連続して行なうのが特徴。歌は労働歌を中心に、約190もの歌詞がある。
 平成22年、国の登録有形文化財に指定された旧青山別邸は、小樽三大網元と言われ、明治、大正にかけて、にしん漁で富を築いた青山家三代目の娘政恵が、大正6年から6年もの歳月をかけて建てた別荘。約1,500坪の敷地内に、ぞれぞれに趣が違う部屋が18室あり、北の美術豪邸と言われる、建坪190坪の木造2階建と見事な庭園を有する。
 旧青山別邸の敷地内の建物と食事処や庭園などを合わせ「小樽貴賓館」となり、多くの観光客が訪れている。庭園には、牡丹450株、芍薬200株が植えられている。牡丹は50種類ほどあり、黄冠(おうかん)と名づけられた牡丹は、黄色の花が上を向いて咲く珍しい品種。牡丹の後には芍薬が咲き、長い期間、花を楽しむことができる。
 館内では、期間限定の牡丹御膳や、特製松花堂弁当を用意。抹茶和菓子セットでは、つくし牧田の牡丹の和菓子を選ぶことができる。また期間中、着物での来館者には旧青山別邸の入館料が無料となる。
 市内女性は「話には聞いていたが、今日初めて来た。天気も良く、花も満開で、踊りも楽しみ、徳をしたような気持ちになった。足を運んでみるべきだと感じた」と楽しんだ様子だった。
 同館総務部・小幡望美氏は、「なかなか小樽に住んでいる方でも来られていない方が多く、花をきっかけとして、足を運んでもらいたい。食事はもちろん、お茶を飲みながら、花を楽しんでもらいたい」と話した。
 6月17日(日)11:30と13:30 篠笛演奏 山口流名取・山口千那他
 6月24日(日)11:30と13:30 マンドリン演奏 小樽商科大学プレクトラムアンザンブル
 6月16日(土)・23日(土)11:00~15:00 煎茶道方円流呈茶席(無料提供)
 問合せ:0134-24-0024 小樽貴賓館(旧青山別邸)