新企画『おさかなスペシャルガイド』参加者募集 おたる水族館



 おたる水族館(祝津3)は、6月17日から8月末までの日曜日、14:00から45分間、観覧通路側やバックヤード側の両方から飼育係にガイドをしてもらう、新企画「おさかなスペシャルガイド」を実施する。
 魚類飼育係が、解説板だけでは伝えきれない魚の特徴を直接参加者に伝え、より魚に興味を持ち楽しんでもらおうと企画した。事前に、聞きたい魚や触ってみたい魚を聞き、それに合ったコースを設定し、魚に長年接しているベテラン飼育係が日常気付いた魚にまつわる話や知っていることが聞ける。
 同館飼育部魚類飼育課・三宅教平魚類飼育係に、新企画をデモンストレーションしてもらった。

 館内1階の一番大きな海のパノラマ水槽前では、聞いてみたい魚の質問を受け付ける。群れをなして泳ぐ姿が見所となっている鯖は、秋近くに漁師の船に飼育係が乗りこみ、自ら採集したもの。他にもヤマベやオショロコマなども、係自らが釣ったもの。
 バックヤードでは、ネコザメの卵やオオカミウオへの給餌。イヌザメを触り、鮫肌を体験。10kgの水ダコを間近で見られ、吸盤に触ることもできる。タコは、1つの水槽に2匹入れると共食いが始まるので、1匹だけを展示し、他はバックヤードで飼育している。以前採取したタコの口ばしを見せ、タコの構造を説明。
 ピラルクの子どもは水槽で飼育され、3〜4年で体長約1.2mと、成長するスピードが早い。今が旬のウニを観察したり、ヒトデやホヤにも触れられる。ホヤは、海水の入り口である入水孔と出口である出水孔を持ち、+と−の形になっている。カレイとヒラメの違いは、ハラビレが下にくるように見て、目の位置が右がカレイで、左がヒラメと説明。なかなか観察できない魚の奥深さを体験できる。
 また、「ホッケは、メスが卵を産み、オスが卵が孵るまで育て、その期間50〜60日間ほどエサを食べない」や「北海道の鮭の稚魚は、アラスカまで旅をして、自分の生まれた川に戻ってくる。サケは生まれた川を98%間違えない」と聞き、魚への関心が深まる。
 三宅魚類飼育係は「魚を知り、より一層興味を持ち、すごい生き物なのだと魚への思いやりが生まれ、食べさせてもらっている感謝の気持ちを持ち、生き物も参加者も笑顔になってもらいたい。是非参加して、魚をもっと好きになってもらえれば・・・」と話した。
 「おさかなスペシャルガイド」(参加者の希望によりコースを設定):7月〜8月の日曜日、14:00〜14:45。各回先着5名。入館料のみ。
 申込みは、参加希望日・参加者数・代表者名・参加者の年齢・見たい生き物を記入の上、メールで。