北海道新幹線・新函館~札幌間の工事実施認可


 北海道民の悲願であったとされる、北海道新幹線・新函館~札幌間(211Km)の工事実施計画が認可されたことが、6月29日(金)、羽田国土交通大臣の記者会見で明らかにされた。
 「本日、整備新幹線問題検討会議を開催し、北海道新幹線の新函館・札幌間、北陸新幹線の金沢・敦賀間、九州新幹線の武雄温泉・長崎間の3区間について、全ての手続きを完了したことを確認いたしましたので、全国新幹線鉄道整備法に基づき、工事実施計画の認可を行いました。
 今後、北海道新幹線については概ね24年後、北陸新幹線については概ね14年後、九州新幹線長崎ルートについては概ね10年後の完成・開業を目指し、着実に整備を進めて参ります。
 今回の3区間の整備により、ビジネス・観光の交流を促進し、地域の産業や社会に大きな効果をもたらすだけではなく、災害リスクへの備え等の観点で、我が国の多重的な幹線交通体系が確保され、さらには、環境負荷の小さい公共交通機関として、持続可能で活力ある国土を築くための礎となることを期待しております」(大臣発言)。
 これにより、北海道新幹線については概ね24年後に東京と繋がることとなった。小樽には、新小樽駅が奥沢地区に設置される予定だが、24年後とは、2036年のことで、高齢者にとっては、新幹線を使って小樽から東京へ行けない幻となってしまう。
 小樽市の中松義治市長は、29日の大臣発言を「大変喜ばしいこと」と歓迎する市長コメントを出した。市長は、先の記者会見で「私は現在66歳で、24年後の完成では、死んでしまっているはずなので、なんとか半分の12年後位で完成してもらいたい」と、本音を吐露していた。
 羽田国土交通大臣の記者会見
 市長コメント
 新小樽(仮称)駅周辺整備構想(概要)