四国生れのカピバラ3兄弟 おたる水族館で初展示


 おたる水族館では、四国とくしま動物園により3頭のカピバラをレンタルし、7月4日(水)から9月23日(日)の期間限定で、正面玄関入り口横広場「カピバラガーデン」に展示している。来館者は、水族館でカピバラが見られるとあって興味を示していた。
 同館では、水辺の生き物としてコツメカワウソやモモイロペリカンを展示しているが、今回のカピバラは初めての展示となる。カピバラは、和名オニテンジクネズミで、齧歯類(ネズミやリス)の中で最大級。南アメリカ東部アマゾン川流域を中心に温暖な水辺に生息。大人で体長105〜135cm、体重35〜65kg、性格は穏やかで泳ぎも得意。前足後足に水かきがある。草食で、牧草、キャベツ、ニンジン、サツマイモ、スイカなどを食べる。
kapipara.jpg 展示の3頭は、四国とくしま動物園生まれの兄弟(兄妹)。昨年秋に生まれた1頭はオスだが、今年の春に生まれた2頭は性別不明。飼育部海獣飼育課長の角川雅俊獣医師は「臆病だが、逃げる途中にエサを食べたりマイペースな面もある。耳と目と鼻が直線に並んでいる動物は、水中の生活に適している。名前は考えてから命名する予定」と話していた。
 来て間もないカピバラ達は、警戒している様子だが、こけて歩く姿など愛嬌たっぷりで、当館の人気者になる日も近い。
 また、6月27日早朝には、トド広池プールで、トドの赤ちゃんが生まれた。父はガンタロウ、母はウメ。体長80cm、体重18〜20kg(推定)のオスで、元気に成長している。ウメは10回目の出産でベテランだが、目が見えないため子育てに不安な面もある。同館では、今年5月28日に2度目の出産だったが、残念ながら死亡している。
todo.jpg 7月5日(木)のトドの赤ちゃんの様子を飼育部海獣飼育課・鍵市陽希飼育係は「元気に泳ぐ姿も見られた。排便があり、お乳を飲んでいると思うが、足りているのか不明。母乳は子どもにとって大切なもの。トドの親離れは1年くらいで、来年のGW後には、ショーの練習ができればと思う。将来トドのショーに出られるよう期待している」と話す。
 現在ショーで活躍している「のりと」「たまお」「ひろ」は兄弟となり、将来有望と期待を寄せている。トドの赤ちゃんは、トド広池プールで母親や他のトドと一緒に生活をしている。