読書活動推進施策を提案 小樽子どもと本をつなぐ会


talkmayor0706.jpg 小樽子どもと本をつなぐ会(中川めぐみ代表)と市長と語る会が、7月6日(金)10:30から、市立小樽図書館(花園5)で開かれ、終始和やかな会談となった。
 同会は、現在50名の会員。市内小学校で読み聞かせボランティアを行い、読み聞かせ講習会や本に関わる講師を招き、講演会を開催するなど活発な活動を行っている。
 会員10名が自分の気に入った本を紹介し、自己紹介から始められた。テーマを「本と子どもが繋がったと感じた時、繋がらなかった時、子どもに本が必要だと思う理由、読書活動推進のための施策の提案」として対談した。
 会員達の経験を通して「本を閉じる時、子ども達も一緒に”おしまい”と声を揃えて言ってくれた時、みんなが物語の世界にしっかりと入り込んでくれたと感じた瞬間だった」、「本を探す子どもに提案しても却下され、子ども達とは文化のプレートが違うと教わった」、「本を通して擬似体験し、想像力を養う。読み聞かせは、大好きな両親の優しい生の声を聞き、子どもの情緒の安定に繋がる」とテーマに沿って発言した。
 中松市長は「話しかけることや読み聞かせることは、成長にとてもプラスになり、言葉を覚える。読解力は、試験時に重要。日頃から本を読み、聞かせることが基本だと思う」と話した。
 同代表は「いつでもどこでも読書ができる環境作りをお願いしたい。市立図書館と学校図書の充実を図り、町内の会館にも図書コーナーを設け、学校図書館には、図書ボランティアを置く。気軽に貸し借りができる環境が大切」と提案した。
 教育部長は「学校図書の蔵書が少なく古い、子どものニーズに合わない、子ども向けの百科事典を揃えていきたい。理念については同感、なんとか見える形で実現したい」と話した。
 会員の1人は「学校図書の充実を図り、図書室には専任の図書館司書を配置し、アドバイスしてもらえる状況を作ってもらいたい」と要望した。教育部長は「事例があり、将来的に配置できるように現在検討中」と答えた。
 最後に市長は「蔵書の中身を充実させたい。財政上、要望に答えられないこともある」と財政難を述べた。同代表がサプライズを計画し、市長に絵本「ぼくのおべんとう」の読み聞かせを体験してもらい、なごやかに終了した。
 同代表は「フレンドリーに話せ、市長の人柄もわかり良かった。街づくりは人づくりだと思う。少しでも思いが伝わり、役に立てればと思い応募した。来年もこの機会を作り繋げていきたい」と話した。