小樽が市になって90年 市制施行記念式典開催


shisei90-1.jpg 小樽市は、1922年(大正11年)8月1日に、市制を施行、今年90周年を迎えた。その記念式典が、8月1日(木)10:00より、小樽市民センター(色内2)マリンホールで開かれ、280人が出席した。
 開会に先立ち、小樽少年少女合唱団が「小樽市民の歌」を斉唱した。
 中松義治市長は「90年を振り返ると、市制施行の翌年には、小樽のシンボル小樽運河が完成し、その後、小樽の発展のためにと思い続けた先人達がこの町を作り上げたと思うと感慨深い。近年、国内外に観光都市小樽として知られ、昨年の東日本大震災では、厳しい状況となったが、観光入込み客数は603万6千人と、人口の46倍もの人々が観光に訪れた。これも、先人達が残してくれた有形・無形の遺産と、今日に至る市民の皆さんの知恵と工夫によって生み出された新しい姿だと思う。昭和39年に20万7千人を超えた人口も、今では13万人を切り、一方高齢化率も上昇し、市民3人に1人は65歳以上と、今までの小樽の歴史にはなかった。人々の価値観が多様化し、社会の急速な変化の中にあっても、私達は、歴史を尊重し、新たな価値を取り入れながら、小樽の未来を築いていかなければならない。100周年を迎える時には、より一層活力と魅力ある小樽市であるよう市民の皆さんと力を合わせたい」と式辞を述べた。shisei90-2.jpg
 来賓による祝辞があり、その後「小樽市90年のあゆみ」と題したDVDが上映され、施行当時の様子や90年に渡る変遷が映し出された。
 アトラクションとして、小樽少年少女合唱団の小学生から高校生18名による「こけしどこの子」「地球よ」「まつり」「ふるさと」を、鈴木久司指揮・村上由希子伴奏により披露した。また、おたる潮太鼓保存会の中高生で構成されるハマナス隊による「おたる潮太鼓打演」も披露され、迫力ある太鼓の音が会場に響き渡り、式典を盛り上げていた。
 市制施行90周年記念行事として、8月11日(土)帆船「日本丸」入港や、8月4日(土)~19日(日)図書館で、企画展「小樽が市になったころー図書館がみた小樽の歩みー」、8月25日(土)おたる天狗山夜景の日に、小樽の街や観光について学び、小樽の食を楽しめる催しなどを予定している。広報おたる8月号に詳しく掲載している。