『緩やかな持ち直し』 しりべし経済リポート


 財務省北海道財務局小樽出張所(久保喜幸所長)は、「しりべし経済レポート Vol.64」(平成24年4月〜6月)をまとめ、8月17日(金)に発表した。
 同レポートでは、しりべし管内経済概要を、前期と同じ「緩やかな持ち直しの動きが続いている」とした。
 消費では、家庭用品、テレビなどが減少したが、飲食料品(野菜、果物)が堅調であり、+0.4。新車登録台数では、エコカー減税延長や補助金の復活で前年を上回り、+36.3。観光では、入込客数は、震災の反動から+26.1。国内客、修学旅行客や国外では韓国を除く、台湾、中国が好調。震災の反動で、航空会社の増便などが影響した。住宅は、貸家は前年下回り、持家は前年上回る。生産は、水産加工のミガキニシン、タラコは弱い動き。漁業は、ホッケ、イカは前年上回る。
 総括として、持家が前年上回り、生産での生コンは、堅調な動き。水産加工は、さほど変化なし。漁業は、前年上回り。貿易、輸入輸出とも前年下回り。雇用は、総体的に前年上回りなどから「管内経済は、緩やかな持ち直しの動きが続いている」とした。
 先行き、今のところ懸念材料はないとしている。地域経済波及効果のある①北海道横断自動車道(余市〜小樽JCT)、②観光関連来道客増加により、しりべし地区へ波及効果があることなどから「緩やかに持ち直す」と受け止めている。
 しりべし経済レポート Vol.64