後志水産加工品ブランド品評会 『小樽にしん丼』最優秀賞


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 平成24年度後志水産加工品ブランド品評会表彰式が、9月16日 (日)11:00より、グランドパーク小樽(築港11)5階海の間で開かれた。
 後志管内における水産加工品の品質向上と新製品の開発及び加工技術の交流を深め、消費の宣伝と拡大を促進し、地域産業である水産加工振興の一助とすることを目的としている。
 9月11日(火)に審査会が開かれ、審査員20名により、2年以内に開発又は改良した水産加工品11社・23品の応募の中から、品目ごとに、食味、食感、外観、ネーミング、価格、市場性、加工技術を審査した。その結果、最優秀賞1品と優秀賞6品が選ばれ、受賞商品企業代表者に賞状と楯が贈られた。
 主催者の後志水産加工品ブランド品評会実行委員会・太田清一実行委員長は、「常に消費者のニースに答える努力をしている。今後とも新製品を開発し、後志管内の水産加工業が努力を積み、発展に向けて尽力されるよう期待する」と挨拶した。
 最優秀賞「小樽にしん丼」を開発した株式会社小樽かね丁鍛冶・寺井聡代表取締役社長は、「2年前も最優秀賞をいただき、2年連続の栄誉を賜り嬉しく思う。今後とも開発し発展のために商品を作りたい。東日本大震災後、保存食のニーズが高くなった。長期保存ができる商品がこれからの使命となる。沿岸資源が減っているが、生産者と加工業者が一体となり広めていきたい。今後も努力することを誓う」と謝辞を述べた。
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 地方独立行政法人北海道立総合研究所機構水産研究本部中央水産試験場・北川雅彦加工利用部長から審査講評があった。
 「最優秀賞『小樽にしん丼』は、柔らかく加工し、煮崩れもなく綺麗。ご飯との相性も良く、丹念にコンセプトを磨き上げている。『北海道産春ニシンマリネ』は、さっぱりしていて春ニシンというネーミングも良いが、インパクトを与える一味、もうひと工夫が必要。『小樽産鰊たまり干し』は、癖がなく大きさも食べやすい。パッケージに美味しい食べ方を掲載すると良い。『職人の街小樽つぶ甘露煮』は、つぶのコリコリとした食感があり良かった。『紅鮭こうじ漬(イクラ入り)』は、外観も鮮やか、麹漬けは製造のバリエーションが必要。『さば醤油』は、上品な味で高く評価。少し苦味を感じ、こげへの対応にひと工夫が必要。『にしんくん』は、ソフトな食感で親しみやすいネーミング。あっさりしすぎで燻製の独特の風味を出した方が良い。多くの製品が出品され、ブランド化に繋がるよう願っている」と話した。
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