並ぶ高層マンション 半分になった旧板谷邸


kyuitayatei.jpg 板谷商船の社長や小樽市長を務めた板谷宮吉氏の旧邸宅(東雲町)の半分を取り壊して建築中だった2棟目の賃貸マンションが、このほど外部工事が終了し、覆われていたシートが外され、その姿を現した。
 旧板谷邸は、小樽が生んだ海運王・板谷宮吉(板谷商船の創立者)の邸宅。約5,000㎡(約1,500坪)の敷地に、約482㎡(約146坪)の和洋折衷の木造2階建。木造の母屋に続き洋館が併設され、市の歴史的建造物に指定されていた。
 今回、外観を現した新築賃貸マンションの建設で、板谷邸の半分が解体されたが、歴史的建造物部分とされている洋館や玄関、土蔵などは、現オーナーである菅原宝珠氏の意向で残された。
 同所には、2011年2月に高さ25m、52戸の9階建賃貸マンション1号棟が完成していた。その隣接地に鉄筋コンクリート造、地上7階・地下2階、高さ21m、建築面積720㎡、55戸の2号棟の建設が、2011年8月から始まっていた。完成は2013年春の予定。
 東雲町の高台に、25mと21mの高層賃貸マンション2棟・107戸が並び、半分になった旧板谷邸は、このマンション群に囲まれて、ひっそりと余生を過ごすことになった。
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