塩谷中・長橋中など学校統廃合を質疑 特別委


1225council.jpg 小樽市議会の学校適正配置等調査特別委員会(北野義紀委員長)が、12月25日(火)13:00より、市役所(花園)別館第2委員会室で開かれた。
 冒頭、小樽市教育委員会は、地区別実施計画づくりに向けた懇談会等の概要、学校再編ニュース、統合協議会ニュースについて報告。また、塩谷中、長橋中統合実施計画(案)では、小中学校児童生徒の減少や学校施設の老朽化に対応し、教育環境の向上を図るため、平成21年11月に策定した「小樽市立小中学校、学校規模・学校配置適正基本計画」に基づき、学校再編に取り組んでいる。「塩谷・長橋地区 塩谷中学校・長橋中学校 統合実施計画(案)」は、平成22年以降、懇談会を開催し、統合校の組み合わせを示し、関係校の保護者や地域の人々と懇談を重ね策定した。
 塩谷中学校と長橋中学校の統合は、平成28年4月1日とし、統合校の位置は、長橋中学校とする。統合協議会を設置し、平成23年度から24年度にかけて、長橋中学校では、耐震補強工事及び大規模改造事業を実施している。忍路中学校ついては、統合後の新たな通学路となる国道5号の改良工事が進められ、進捗状況を見極めて検討する旨を伝えていると報告。
 学校再編に伴う通学路の安全対策等の取り組みについては、若竹高架下7番の横断の安全について、信号機、横断歩道の設置に向けて進め、高架下から潮見台中学校へ繋がる道路の安全な歩道の確保について、既存道路幅を拡幅する必要があり、平磯公園付近の横断歩道の設置について報告した。
 各委員は、この報告をはじめ、中央・山手地区について、統合後の効果について、スクールカウンセラーの対応や通学路の安全について質疑を行った。
 共産党・小貫元議員は、統廃合について質問し、教育部主幹は「忍路中学校も今後統合が必要と考える。理解をもらい統合協議会を立ち上げたい」と答えた。
 再編状況現段階はの質問には、「中央・山手地区は、小学校6校、色内小学校は、平成28年の4月と提案し、懇談中。緑、最上小学校は、平成30年の統合を目指している。花園小学校は、今春、量徳小学校と統合。入船小学校は、11月30日に懇談会、平成30年と考える。稲穂小学校は、色内小学校との関係もあり、組み合わせとして現在考えているが、色内において理解をもらいながら進めたい。入船小学校の平成30年統合は、来年4月の入学児童から統合に係るため説明した。統合の組み合わせ、時期を見て示し進めていきたい。緑小学校と最上小学校が統合すると、松ヶ枝中学校は最上小学校校舎に移転することになる。松ヶ枝中学校は、老朽化による移転ということ。小学校を先行し、その後中学校へという話をしている。再編が終わることではない」と答えた。
 自民党・鈴木喜明議員は、通学路について質問。学校教育課長は、「各学校において安全マップを作成し、児童へ周知している」と答えた。集団下校について、「なるべく高学年と低学年を組み合わせ、同じ方向だと一緒に帰ることができるか」の質問に、教育部主幹は「学年が違うと終わる時間が違い、可能かどうか検討してみたい」と答えた。大雪のための通学路について、「通学路に関して、雪対策課へ連絡し、あらかじめ知らせている。危険箇所の連絡をもらい対応している」と答えた。
 統合後の効果についての質問に、教育部長は、「花園小学校では、図書活動に力を入れる基盤ができた。学校図書館は、多くの子ども達が利用している。学校図書を担当する事務職員をひとり見つけた。図書活動に力を入れる基盤ができ、寄付金を学校図書費の購入費に重点配備した。学校再編を契機に学校を守り立てていこうと支援し、地域との関わりでは、学校でサポート委員会を立ち上げ、地域と学校との連絡を取りやすくしている」と答弁した。