真冬日に裸足で気合!勧仁塾雪中ランニング

 北海道歓仁塾道場(山村弘一主席師範)では、1月27日(日)、花園十字街無尽ビル(花園4)3階に集合し、準備体操後、14:00から「雪中ランニング」を実施した。
 今年で38回目を迎えた。寒さの厳しい時期に、白い空手着姿で市内商店街を裸足で駆け抜ける恒例行事となっている。道行く市民からは激励の声が掛けられていた。
 5歳から一般、指導者も含めて81名が参加し、同道場及び少年団の心身鍛錬、健康を祈願して開かれている。
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 時折、雪が降り、朝から氷点下、最高気温も12:56に−0.9℃の真冬日だった。路面は、アスファルトが出ているところもあったが、氷や圧雪個所が多く、参加者にとっては、砂利の上よりも、雪道の方が走りやすいという。
 塾生は、白い空手着に黒、黄、青のそれぞれの帯をきりりと閉め、花園十字街の無尽ビルをスタート。花園銀座街、サンモール一番街商店街まで、「ファイト!ファイト!」と寒さを吹き飛ばす元気な掛声を掛け合いながら走った。
 先に到着した参加者は、足が冷たくならないように足踏みをして、全員の到着を寒さを堪えて待っていた。全員が揃うと整列し、父兄や市民が取り囲む中、空手の基本形を披露した。その後、折り返し、無尽ビルまで走った。

 幼い塾生には、先輩や指導者から「がんばれ!」と声が掛けられ、山村主席師範も参加者を励ましながら裸足で最後尾を走った。
 沿道には、父兄がビデオやカメラを構え、切なそうにわが子を見守り、通行人や商店店主からも「がんばれ!」と声援が贈られていた。

 走り終えた最年少の澤瑚々ちゃん5歳は、母親に抱かれ安心した様子。母親は「入会して半年で初めての体験。こんなに頑張れるとはびっくりしている。頑張って走り感動した」と話し、札幌琴似高校2年生の七戸尭伊槻さんは、「今年で3回目。雪中ランニングに参加すると、風邪を引かなかった。寒さに強くなる。みんなと一緒に走ると楽しい」と笑顔で話した。
 山村氏は、「1年の健康祈願を込めて開いている。参加者は、寒いので気合を入れて走っていた。毎年、泣き出す子が3〜4人はいるが、今年は泣く子が少なかった。全員完走した」と感想を述べた。