ロウソクの灯りで魅せる写真展 ホテルヴィブラントオタル


akariart.jpg 小樽雪あかりの路の開催に合わせ、「灯」をテーマにした写真展「灯~AKARI~」が、2月7日(木)〜17日(日)15:00から21:00まで、ホテルヴィブラントオタル(旧北海道拓殖銀行小樽支店)2階回廊で開かれている。
 主催する「APOLO」は、Art-Photo Original Logic Organization の頭文字を名前の由来とし、学生を主体とした写真団体で、小樽で初の写真展となる。幹部5名が中心となり、昨年11月頃から構想を練ってきた。北海道大学2年生の桂有希さん(21)が代表を務め、「形に囚われない新たな可能性を感じてもらえれば」と話した。
 きちんとした写真にしようとか、技術を追求しようとするが、基礎を尊重しつつも固定概念には捕われず、独自の理論を模索。最近では、iPhone(アイホン)など道具にこだわらずラフなスタイルで写真を写す人が多いのが社会的な現象となっている。フィルム写真でのハードルの高さを感じ、ラフに考え、写真をいかに活用するか、写真を軸とした多種多様な分野間での交流を理念としているという。
 今回の写真展は、プロ、セミプロ、写真愛好家25名が、「灯」をテーマにそれぞれの感性で捉えた作品59点を展示している。夕日、ロウソクの炎、窓から射す日の光やLED電球を取り入れた個性豊かな作品が並ぶ。13日からは、開催中の雪あかりの路で撮影した写真を含めて展示する。

 展示方法は、雪あかりの路に合わせ、ロウソクを照明に使用。額を使わず、一辺30cmの正方形のパネルに、A4サイズの写真用紙に画像を印刷し貼り付ける。同ホテルの回廊の窓に展示し、作品全てにロウソクを灯し照らす。ロウソクの炎が揺れる温かな照明の演出となり、作品が浮かび上がり、今までにない写真展となる。作品の隙間から見える北のウォール街の景色と共に、大正の重厚な建物が醸し出すモダンな雰囲気の中で、新しい小樽を再発見することができる。
 今後は、夏の潮まつりと雪あかりの路の年2回の写真展を継続的に開催する予定。新しい雪あかりの路の楽しみ方のひとつとなり、地域との交流を通じて小樽の活性化に繋げたいとしている。
 写真展「灯~AKARI~」2月7日(木)〜17日(日)15:00〜21:00 入場無料
 ホテルヴィブラントオタル BANK’S DINING(旧北海道拓殖銀行小樽支店)2階回廊