今季5回目の"群来" 乳白色に染まる鰊の命


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 2月14日(木)、今年5回目となる群来の来遊が、小樽市朝里で確認された。
 「私は、札幌から小樽に列車通勤している者ですが、今朝は、銭函と小樽間の海に突き出た大きな岩のあたりと、朝里駅の札幌側の海で、かなりの規模の群来が見られました。海全体が水色になり、白く泡立っていました」とのメールも届いた。
 今年5回目となる群来の来遊が確認されたのは、JR朝里駅~張碓方面で、市の産業港湾部水産課が現地を確認し、写真撮影を行った。
 市内の市場には、穫りたての鰊が刺身や切り身となって並んでいるが、それでも漁業関係者は「鰊の浜値が安くて商売にならない」と嘆く。
 鰊の町小樽は、1954(昭和29年)以来、群来の来遊が見られなかったが、1996年から始まった放流事業で、群来が日本海で再び観測されるようになった。
 小樽では、2009年3月に、久しぶりに群来の来遊のニュースが報じられるようになった。以降この4年間は、真冬のシーズンには、ニシンの生命の神秘を告げる群来の来遊が、しばしば報じられるようになった。

写真(小樽市水産課撮影)

 “にしん群来”をブログにアップ 市漁協 (2009/03/13)
 ☆群来た! 博物館メルマガより (2009/03/31)
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