寒空の下「第84回小樽地区メーデー大会」

 寒空の下、5月1日(水)9:30から、色内埠頭公園で「第84回小樽地区メーデー大会」(磯野康昭実行委員長)が開かれた。会場には、大きな旗やのぼりを持った労働団体が続々と集結した。
 北教組、全開発、全水道、自治労などの22団体・750名が参加した。同大会は、1926年大正15年5月1日、道内では小樽から始まり、今日まで受け継がれている。
 今年は、「メーデーは働く人たちが主役」「声をひとつに仲間を集めて、安心して暮らせる未来をみんなでつくろう」をメインスローガンとし、すべての働く者の連帯で「働くことを軸とする安心社会」を実現することを宣言した。
mayday.jpg 磯野実行委員長は、「安部政権に引き継がれた後、労働者を取り巻く情勢は非常に厳しい。今日からは、原点に立ち返り、戦うメーデーとしてスタートしてはどうかと思われる。国民生活を重視し、格差と貧困を解消するための政策として、地方交付税の復活や生活保護母子加算の復活、労働者保護法の整備など、様々な市民や労働者の目線に立った政策が推進されたが、昨年12月以来、全面的に否定され、大企業優遇、地方切捨て、弱者切捨ての政策が強行されている。物価ばかりが上がり、賃金が上がらず、円安によるガソリンの上昇などでますます苦しく、100人未満の小企業は、昨年を下回る情勢。生活保護基準の引き下げや生活保護費の削減、地方交付税の大幅な削減、公務員の退職金の削減など、このような状況を打破し歯止めをかけるには、7月の参議院議員選挙は、日本の将来を決する大切な戦いと言わざるを得ない。本メーデーを、自民党政権の局部的政策に歯止めをかけ、労働者の権利、労働条件、市民生活を守るために、労働者・市民が一丸となって、参議院議員勝利。北海道選挙区小川勝也氏、比例代表候補9名の完勝に向けて全力で取り組む意思の再確認の場所とすることを宣言する」と挨拶した。
mayday1.jpg 来賓の中松小樽市長は、「経済雇用対策に力を入れ、労働者が安心して心豊かに暮らせる町づくりに取り組みたい。日本全体の景気が上向き、小樽にも良い効果として表れ、労働者の生活環境が向上されるよう強く望むと共に、本日のメーデー大会が市民にアピールする充実した大会となることを期待する」と述べた。
 「自治体財政の確保と地方分権の確立を求める特別決議案」「労働規制の緩和を許さず、最低賃金の大幅引上げを求める特別議案」「第23回参議院選挙必勝特別決議案」を決議し、採択された。
 同委員長の音頭で「参議院議員選挙に勝利し、労働条件改善を勝ち取るため連合小樽団結してがんばろう!」と締め括り、閉会した。
 その後、一斉にデモ行進が行われ、色内埠頭公園を出発し、駅前通りを直進し、サンモールアーケード街入口で解散となった。参加者は寒さに堪えながら、旗やプラカードを持ち、市内を練り歩いた。