"招魂祭" 涙雨がぽつり!市に貢献した人を慰霊

 小雨が降る中、第68回招魂祭が、小樽公園顕誠塔前広場で、5月14日(火)・15日(水)の2日間開かれた。15日(水)11:00より、本祭がしめやかに執り行われた。
syoukonsai1.jpg 小樽顕誠会赤石欽司会長をはじめ、市長、道会議員、合祀者遺族ら約80名が参加して行われた。主催は小樽顕誠会。
 同祭では、郷土の発展に尽くし亡くなった平成25年度の合祀者10名が加わり、既合祀者3,484名や郷土功労者1,139名合わせて4,623名を慰霊する。
 赤石会長は、「身命を祖国のために捧げ、または郷土のため、社会福祉、防災、教育文化、産業経済、医療など多方面にわたり、振興発展に犠牲的奉仕の誠を尽くし、実践活動して小樽市に貢献された偉大なる足跡は、長く後世の模範とする。我々市民は、遺族に対し、国家郷土の振興発展に微力を尽くし、世界の平和に寄与することをここに誓う」と祭詞を述べた。
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 中松市長は、「決意を新たにし、あなた方が築いた歴史と伝統を踏まえ、郷土小樽の輝かしい未来を築くため、知恵を出し合い努力を重ねる所存である。郷土小樽の繁栄と平安をご照覧ご加護ください。戦没者ならびに郷土功労者の御霊がとこしえに安らかんことを祈ります」と慰霊の言葉を述べた。
 その後、出席者全員で玉串奉奠を行ない、日本詩吟学院岳風会小樽支部岳船会6名が、奉納吟「小樽功労者の魂に捧ぐ」を披露した。
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 顕誠塔は、1923(大正12)年に建立。日露戦争終戦後、生還将士から戦死した友の御霊を慰霊したいとの申し出があり、18年かけて完成させた。翌年から招魂祭が始まり、小樽の一番早い祭りとして賑わいを見せていた。昭和20年からは、郷土小樽市に貢献のあった人々を合祀することとし、現在に至っている。
 また、平成18年から20年にかけて顕誠塔前広場を中心として小樽公園に107本の桜を植樹している。