「高島越後盆踊り」牡丹・芍薬の庭園を踊る

 小樽貴賓館(祝津3・旧青山別邸)では、牡丹・芍薬まつりを開催中。それに合わせて、6月9日(日)11:30と13:30の2回、館内の庭園で、高島越後盆踊り保存会34名による小樽市無形民俗文化財の「高島越後盆踊り」が披露された。
 この踊りは、踊りと囃子に2つの形態があり、これらを交互に連続して行なうのが特徴。歌は労働歌を中心に、約190もの歌詞がある。
 青空が広がる好天となったが、牡丹の開花は例年より10日ほど遅れ、残念ながら数株咲いただけで、見頃はまだ先になりそうだ。それでも、牡丹と踊りを楽しもうと観光客や市民らが会場に詰めかけた。
 同会・西島光夫事務局長は、「牡丹の開花が大雪のため遅れているが、踊りの牡丹が沢山咲きます。出雲阿国(いずものおくに)がこの踊りを作り、京都生まれの優雅な踊りを、見よう見まねで、一緒に踊りましょう」と挨拶した。
 揃いの浴衣と花編笠を身に着けた踊り手達は、太鼓と笛の生伴奏と歌に合わせて、庭園内を何周も踊り、花見客を楽しませた。昔を懐かしんで踊り出す市民や、腰を下ろして寛ぎながら踊りに見入っていた。

 現在館内の庭園には、紫光錦や鎌田藤、麒麟司など50種類・500株の牡丹、37種類・200株の芍薬が植えられている。赤やピンクの大輪の牡丹が満開になると、より豪華さを感じさせ、背景の旧青山別邸や貴賓館の建物を引き立たせて、多くの来館者を楽しませている。
 市内在住の本多エイ子さん(88)は、「以前保存会に入会して踊りを楽しんでいた。踊ることが好きで、若い頃は朝まで踊ったこともある。今日は上手に揃って踊っていた。踊りに参加し楽しかった」と満足した様子だった。
 牡丹・芍薬まつり小樽貴賓館(旧青山別邸)7月7日(日)まで開催中。
 小樽貴賓館〜牡丹・芍薬まつり