「学校適正配置等調査特別委員会」開く


 小樽市議会「学校適正配置等調査特別委員会」(北野義紀委員長)が、6月26日(水)13:00から、市役所別館(花園)第2委員会室で開かれた。
 はじめに、小樽市教育委員会は、学校再編に向けての取組状況について、統合実施計画案について、統合についてのアンケート調査の結果について報告した。
0626council.jpg 5月8日には、長橋小学校保護者と地域の懇談会。5月9日には、稲穂小学校保護者と地域の懇談会を開催。長橋小学校と色内小学校の校区の一部、長橋1丁目、2丁目、稲穂5丁目の25番から27番を統合する。統合校の位置を長橋小学校とする。統合時期は、平成28年4月とし、今後、統合協議会を設置し新しい学校へ向けた準備を行なう。これまで統合となった学校の教育目標や校名、校歌等の協議状況について保護者からの質問があった。
 また、稲穂小学校(稲穂4丁目)と色内小学校(色内2丁目)を統合し、統合校の位置を稲穂小学校とし、統合時期を28年4月とする。本年度の稲穂小学校の1年生は73名で、3学級となるところ、2学級となった。学校内での教育環境の均衡を図り、教育効果を確保するため2学級としたと説明。統合にあたっては、色内小学校の在校生の意向調査を行ない、児童数の把握に努め、学校と相談し内部改修により必要な教室を確保したいと考えている旨を説明した。
 「若い人が小樽に住み続けたい、子ども達が大きくなっても小樽で子どもを育てたいと思えるような施策を考えてもらいたいとの要望があり、小樽の小学校や中学校で子どもを学ばせるために小樽に住みたい人が増えるような学校づくりを行なっていきたい」と懇談会での概要を説明した。
 「北手宮・手宮西・手宮・色内小学校」、「色内・稲穂小学校」、「長橋・色内小学校」の統合実施計画案を報告。
 「北手宮・手宮西・手宮小学校の3校を統合し、色内小学校(校区の一部)を編入し、統合校の位置を手宮小学校とする。実施時期は平成28年4月。統合時の学級は、通常の学級を12学級、特別支援学級を2学級と見込む」と報告。
 また、「色内・稲穂小学校の統合では、色内小学校の校区を3つに分け、稲穂小学校、隣接する手宮地区統合小学校、塩谷・長橋地区の長橋小学校と統合。平成28年4月を実施時期。統合校の位置は稲穂小学校。統合時の学級は、通常学級14学級、特別支援学級1学級、通級指導教室を見込んでいる。
 長橋・色内小学校統合では、色内小学校を3つに分け、隣接する塩谷・長橋地区の長橋小学校、高島・手宮地区の手宮地区統合小学校、中央・山手地区の稲穂小学校と統合する。平成28年4月を実施時期。統合校の位置は、長橋小学校。通常学級12学級、特別支援学級1学級を見込でいる」と説明した。
 潮見台・花園小学校への統合についてのアンケート調査結果についても報告があった。
 各委員は、これらの報告のついてやアンケート調査について、指定校変更などの質疑を行なった。
 小貫委員(共産党)は、菁園中学校の指定校変更が多いことについて質問。
 学校教育課長は、「中学1年生では、全体で79名の指定校変更があり、この内、菁園中学校だけでは、37名が指定校変更している。平成20年は29名、平成21年24名、平成22年36名、平成23年35名、平成24年28名が指定校変更で菁園へ入学している」と答えた。
 指定校変更によって、学校適正配置にずれが生じることが今後も考えられ、どのように対応するかと質問。
 副参事は、「指定校変更の基準に基づき、それに該当している。指定校についての趣旨を徹底していきたい」と答弁した。
 平成24年度4月の統合から1年を迎える潮見台・花園小学校へ児童やその保護者、教職員を対象に統合に伴う児童の様子や変化、学校内の活性化などの状況についてアンケート調査を実施。その結果報告の中で、教職員の回答で無回答や分からないとの回答が多いことへの質問(酒井委員)では、教育長は、「アンケートをとる以上、学校教育の専門家などを含め、どういう設問で何を得るのか、アンケートの結果をどう生かすか慎重に議論を積み重ねてから行なうべきだったと反省。今回統合にあたって初めての取組みで、議論不足は否めない。全体としては統合自体は良い方向へ進んでいる。至らないところを活かしていく考え方に立ち、アンケートへの対策を含め議論した上で実施したい」と答弁した。
 小樽市立小・中学校の規模・配置の適正化について