明確なゾーニング導入!小樽市学校給食センター完成


kyusyokucenter.jpg 2012年7月に着工した学校給食の新共同調理場「小樽市学校給食センター」が完成し、ドライシステムと汚染、非汚染区域の明確なゾーニングを導入している。
 7月2日(火)13:30から、小樽市議会議員22名が1階の荷受下処理エリア、調理エリア、消毒エリア、洗浄エリアや2階の見学スペースなどを視察し、学校給食課長が概要を説明した。
 所在地は小樽市真栄1丁目8番1号(雪の花酒造跡地)。敷地面積は10,163.79㎡。鉄骨造2階建。床面積1階3,319.31㎡、2階773.2㎡計4,092.63㎡。給食数8,000食(4,000食×2献立)。総事業費は25億5,121万2,000円。
kyusyokucenter1.jpg 特色として、文部科学省「学校給食衛生管理基準」に適合したドライシステムを採用している。ドライシステムとは、床面がいつも乾燥した状態で使用し、室内湿度が低く保たれ、細菌の繁殖を抑えることができ、床面に水が流れていないので、はね水による汚染や食材の2次汚染を防止できるなどの利点がある。
 また、場内を清浄度区分に応じたゾーニング区域に分け(汚染区域・非汚染区域・従業員区域・管理区域)、壁等で仕切り、準備室を経由しなければ入室できない構造となっている。床も色分けしている。
 食材の搬入から発送まで、人や食材による交差汚染が発生せず、清浄度の高い区域から低い区域へ逆戻りすることのない動線となる「ワンウェイ調理工程(一方通行)」で、衛生面に充分配慮している。
kyusyokucenter2.jpg 焼く・蒸すができる「スチームコンべクションオーブン」を5台導入し、1台でハンバーグを400個焼くことが可能。和え物室では真空冷却機を設置し、茹でた野菜などを一気に適温に冷やすため、殺菌の繁殖を防ぎ、夏場での和え物の献立が可能となる。アレルギー対応室も設置。食器洗浄後は、コンテナに入れ、コンテナごと乾燥、消毒、保管ができ、衛生的となる。
 2階では、上処理・釜調理室・洗浄室を見学することができ、会議室、栄養指導室を設け、食育活動の実践に務める。
 同センターは、2学期からの稼動を予定し、市職員を含め約70名が従事する。
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