小樽CCの会員権偽造売買で"怪文書" 刑事事件に発展か?


 小樽市銭函にある名門ゴルフ場「小樽カントリー倶楽部」(長谷川修三理事長)で、副支配人(35)による会員権の偽造売買疑惑が持ち上がり、この疑惑を報じる怪文書が、会員らに送られ、波紋を広げている。
 同倶楽部では、2009年に、長年君臨していた理事長による不正経理事件が発覚し、大揺れに揺れ、理事長を除名し、裁判になった経緯がある。今回の件で、再び、金の不祥事で名門ゴルフ場に傷が付く事態になろう。
 「小樽カントリー倶楽部の正義を追求する会」名で、各位宛に送られた”怪文書”と称される内部告発文書は、以下の通り。
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 この”怪文書(内部告発文書)”が、8月中旬から出回ったことで、同ゴルフ場を所有し、小樽カントリー倶楽部に賃貸して管理運営の一切を任せている、株式会社小樽ゴルフ場(村木重夫代表取締役社長)の役員らにも動揺が広がった。同社の事業内容は、「当社は、ゴルフ場施設の一切を小樽カントリー倶楽部に賃貸し、ゴルフ場の運営業務は小樽カントリー倶楽部が行っております。なお、当社は、ゴルフ場賃貸業以外の事業は行っておりません」としている。同社は、この文書が出回ってから、内部調査を行い、副支配人が、会員権を管理する立場を利用して、知り合いに不正に売買したことを認め、依願退職届を提出したが、同社は受理していないとしている。
 同社の関係者は「怪文書の内容は、大筋において事実だが、副支配人が行った会員権偽造売買は、1口ではなく、他にも3口あるようだ。会員権売買業者の相場で、1口70万円で、さらに3口分210万円程度で売ったという。ゴルフ場は、会員権で成り立っており、この会員権の管理があまりにズサンだったことが明らかになってしまった。会社=倶楽部となっているので、従業員や株券(会員券)の管理責任などが問われることになるだろう。金の問題なのでうやむやにはできないから、刑事事件として公の場で決着させるしかないのでは」と話している。
 これを受け、4日(水)18:00から開かれた臨時取締役会・理事会では、「事実関係を調査し、今後、(告発を含む)処分をすること」を確認した。
 小樽カントリー倶楽部
 株式会社小樽ゴルフ場の有価証券報告書
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