樹木のような成長を! "七樹(ななき)会"展


nanakikai.jpg 樹木のような成長をと始めた実力ある8人の絵画展「七樹(ななえ)会展」が、9月22日(日)まで、古屋ギャラリー(花園4)で開催中。
 同会は15年前に結成し、現在、70〜80歳代のベテラン10名が会員。毎年開催される同作品展は、今年で14回目を迎えた。
 会場では、小樽、札幌、余市在住の8名の会員の自信作19点を展示している。水彩画1枚とあとはすべて油彩。100号1枚、50号1枚、30号3枚と大きな絵を多く展示し、来場者の目を楽しませている。
 同会は、具象絵画を描いている仲間7人で始め、樹木のように成長し続けようと、「七樹(ななき)会」と命名した。名前の通り、公募展や、東京での絵画展へ出品し、入賞、受賞をする実力ある会員も多い。2ヶ月に1度集まり、芸術を語り、具象の世界を模索。同展では、それぞれが長い年月の中で、好きな風景や得意な風景・静物を見つけ、じっくり描き上げた作品が多い。

 100号を出展した同ギャラリー経営者・古屋五男氏は、「運河夕陽」と題して、夕方の小樽運河で船が沢山停泊している様子を描いている。古屋氏は、岩内、古平、積丹と港町に住んだ経験から、船をテーマに50年以上絵を描いている。大きな作品は、小さなサイズで何枚か下書き・絵作り・校正という過程を経て完成させるため、2〜3週間かけて作品を仕上げているという。古屋氏の作品をはじめ、7点が小樽運河の絵で、それぞれに切り口が違って面白い。
 村元道男さんは3枚出展し、忍路、富岡町、運河と、どれも朝日を取り入れた作品。札幌在住の平山康勝さんは、夏の北大校内や冬の赤レンガを描いた作品。鮮やかな積丹ブルーが目に留まる小泉哲さんの作品など、どれも印象深い作品に、来場者は見入っていた。
 古屋氏は「50年以上も長年書き続けている作家が多く、徹底して表現している。それぞれのモチーフを持ち続けて描いた大きな作品に見応えがある」と話した。
 第14回七樹(ななき)会展 9月17日(火)〜22日(日)10:00〜17:00
 古屋ギャラリー(花園4-20-16) 入場無料