市議会「学校適正配置等調査特別委員会」開く


 小樽市議会「学校適正配置等調査特別委員会」(北野義紀委員長)が、12月19日(水)13:00から、市役所別館(花園2)第2委員会室で開かれた。
 はじめに、小樽市教育委員会から、学校再編に向けた取組状況について説明があった。
 「11月21日に、入船小学校保護者・地域との懇談会を開催し、入船小学校の校区を3つに分け、校区が隣接する花園小学校、山手地区統合新校、奥沢小学校(南小樽地区 )と、平成30年4月を目途に統合する考えを示した。懇談会の主な意見は、保護者から通学時の安全対策についてなど。統合に際しては、単に校区をひとつにするのではなく、統合を機会に特色ある学校づくりをしていきたい。今後、意見交換する場を設け、校区への考えを広く知らせたい。
1218council.jpg また、10月21日には、天神小学校保護者・地域との懇談会を開催し、南小樽地区小学校Bグループは、天神小学校及び奥沢小学校、隣接する入船小学校の校区の一部を、平成30年4月を目途に統合。児童数の推計や居住分布から、統合校の位置は、奥沢小学校の位置が最適と説明。向陽中学校の再編は、平成22年に示した学校プランでの、南小樽地区の中学校について潮見台中学校に統合することが望ましいとの考えを示し、小学校の校区分けに目途が立った段階で、中学校について話し合いを持つと説明した。
 12月3日、奥沢小学校、天神小学校保護者・地域との合同懇談会を開催。統合時期までに奥沢小学校の耐震診断、耐震工事を予定し、統合に向け今後の進め方として、学校再編に理解を得た後、統合協議会を設置し課題を協議していく。天神小学校の保護者から、通学路の除雪やバス通学の助成条件を変えてほしいなどの意見があった。要望として、学校が減っても、学校図書館に魅力的な本を増やすなどの要望があった。
 なお、統合の決定時期は、今年度中に決定し、平成30年4月の統合に向けて、進めたいと示した。11月28日には、第1回塩谷中学校・長橋中学校統合協議会が行われ、生徒の制服の取り扱いを早く決めてほしいとの意見や、長橋中学校への指定校変更の適応範囲について、平成26年と平成27年度の入学時に限り特例とする」と報告した。
 共産党、自民党、公明党、民主・市民連合、一新小樽から、報告に関しての質問があった。
 小貫委員(共産)は「塩谷・長橋中学校の統合協議会の中で、指定校変更の特例について、長橋中学校へ流れると思うが、塩谷中学校での学校教育について、最後まで指定校変更をむやみに広げず、閉校になる最後の生徒として残る生徒と一緒に閉校を迎えるようサポートするのが学校教育では」の質問に、副参事は、「今回は17名卒業で、特例での指定校変更は不明。状況に応じて、スタッフの体制などできる範囲で手段を取りながら、スタッフの維持を計りたい。指定校変更の基準は、身体的理由や居住状況、クラブに関してまとめ、該当する時のみとしているが、統合にあたっては例外で、新しい学校に慣れるのが遅いなどの理由で早く行きたいとの要望を特例として認めた。確かに育った地元にいてほしいが、保護者の選択になる」と回答した。
 教育部長は、「希望者の限定的なもので、基本は通学区域を指定している」と話した。小貫委員は「今後、中学校の統合が進む中で、今回は、第1回目としてしっかり行ってもらいたい」と要望した。
 佐々木(茂)委員(自民)は、平成30年の4月統合時点での児童数等の推計について質問。
 教育部主幹は「3つの統合校について、児童数は、統合花園小学校では282名(普通学級12・特別支援学級1)、山手地区統合校は459名(普通学級14)、統合奥沢小学校は291名(普通学級12・特別支援学級1)」と回答した。
 鈴木委員(自民)は「手宮地区での新築統合校、平成26年秋に完成を予定している。4校(手宮・北手宮・手宮西・色内)28年度4月に統合する。新築の学校での特色について質問。
 総務管理課長は「教室の作りに特徴があり、1組と2組の間にワークスペースを設け、セミオープンの形。ワークスペースで、細い指導が可能となり学力向上につながる。暖房は、パーマネントヒーター(ガス)で個別暖房で暖かい作り。LEDライトを使用し環境へも配慮。図書室では小上がりスペースを設置し、低学年でも図書に親しめるよう配慮している」と回答した。
 また、オープン教室のメリットを質問し、総務管理課長は「メリットは、習熟度別学習や多様な学習形態に展開できる。教室のスペースを拡大でき多目的に活用。雰囲気が開放的で明るい。一方、デメリットは、他の教室の音が気になる。冷暖房が十分に効かない点がある。オープン教室のデメリットをなくすようセミオープンとし、工夫によりいろいな授業を展開できるようにした」と回答した。
 千葉委員(公明)は、小学校の再編4つのブロックについて質問。
 教育部主幹は「塩谷・長橋地区の小学校では、塩谷・忍路小学校は、再編時期未定。防災工事中のため児童通学安全の目途ができてから進める予定。高島・手宮地区では、今年、祝津小がと高島小と統合。手宮地区4校は、平成28年の統合に向けている。色内小と稲穂小は平成28年。緑小、最上小は入船小も含め平成30年。中央・山手地区では、入船小と花園小、奥沢小、統合新校と平成30年。南小樽地区では、量徳小は、花園小と潮見台小と統合した。若竹小は、潮見台小と桜小へ統合している」と回答した。
 また、中学校についての再編では、長橋中と塩谷中の再編は、平成28年4月に向けての統合協議会が立ち上がった。今後、どのように進められるか質問。
 副参事は「北山中と末広中も平成29年度4月に向けて地域の方から理解を得ている。山手・中央地区では2校の配置のあり方を検討中。南小樽地区の向陽中、潮見台中でも具体的な校区分けを示し、地区懇談会をもうけたい」と回答した。
 松田委員(公明)は「統合により通学距離が長くなる不安と、見守りボランティアなどによる通学路の安全確保について」を質問。
 教育部主幹は「今までの例でも、地域の協力を得ている。通学安全対策へ協力へ募っている」と回答した。
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