水族館の干支 "ウマズラハギ"を展示

 おたる水族館(祝津3・小田誠館長)では、新年1月2日(木)から営業を開始し、今年の干支にちなんだ魚を楽しめる干支水槽を同館パノラマ水槽前に展示し、「ウマズラハギ」2匹の愛嬌のある馬顔が来館者の目を和ませている。
0104otaru-aqua.jpg 同館では、毎年干支にちなんだ魚類を展示。今年は午(うま)年ということで、「ウマズラハギ」を展示した。この魚は、以前から同館で常設展示されいる魚で、今回展示の魚は、小樽や寿都で捕獲された体長10cmのもの。
 小樽近郊にも生息し、北海道以南、相模湾以南、南シナ海に分布し、水深200m以浅の沿岸に生息している。フグ目カワハギ科に属する。馬の顔をしているため「オウマサン」と親しまれている。釣りでの捕獲は難しく、硬い皮が身を守っている。煮付けや刺身などで食し、肝は美味だという。同館の水槽内では、コウナゴの餌を食べ、元気に泳いでいる。それぞれの地方での呼び名があり、「チュンチュン」や「ウマズラ」、「ウマハゲ」などと呼ばれている。
 同館の折笠光希子魚類飼育係は「干支に合わせて展示し、皆さんにお正月気分を味わってもらいたい。以前常設展示されていたこともあるが、この魚だけピックアップして展示することにより、より魅力を発見してもらいたい。馬に乗って今年も良い年に!」と話した。

 干支水槽の隣には「冬の命の輝き」と題した冬の特別展示を開催中。イクラから孵化した様子が観察でき、メガネカスベの赤ちゃんも展示。12月20日に孵化し、1つの卵から、1~5匹生まれ、孵化まで200日間だったと報告している。
 また、同館2階小さな水槽には、昨年4月に孵化したフンセンウオの仲間「コンペイトウ」を展示している。水槽の中には、重箱の絵などが飾られ、正月らしさを演出している。その中に鏡餅を設置し、餅の上に「コンペイトウ」が運良く上に乗り、みかんの役目を果たす光景も見ることができる。来場者は「かわいい」と写真に収めていた。
 市内在住の4歳の孫と一緒に来館した女性は「年間パスポートで、何度も来ている。様々な魚を見るのをいつも楽しみにしている」と話した。
 おたる水族館冬期営業時間