北海道議会特別委員会の意見交換会 小樽で開催


 北海道議会、新幹線・総合交通体系対策特別委員会(包國嘉介委員長・公明党)地域課題等に関する意見交換会が、1月22日(水)14:00から、グランドパーク小樽(築港11)5階銀河で開かれた。
 新幹線・総合交通体系対策特別委員会委員10名と、北海道後志総合振興局7名、後志総合開発期成会(宮谷内留雄会長・蘭越町長)7名の市長村長や小樽市議会議員(横田久俊市議会議長)らが出席した。
 同特別委員会の委員が地域に出向き、所管事項に関わる議題を設け、地域の課題について、地元関係者と意見交換し、北海道新幹線函館開業を控えた北海道の諸施策や高速道路、港湾を含めた本道の交通体系を統合的に整備することを目指している。
0122shinkansen.jpg 意見交換会に先立ち、包國委員長は「当委員会は、北海道新幹線の建設の促進や道路、鉄道港湾、交通体系の整備促進に関する諸問題について調査を行い、総合的な推進を図ることを目的としている。地域産業の活性化、観光の振興を図る上でも、北海道新幹線の建設促進、高速道路網や港湾の整備といった高速交通の整備が重要な課題と認識している。北海道新幹線の駅舎等を視察し、地域確保の取り組み、日本海側の拠点として重要な小樽港は、何れも欠くことのできない交通体系である。後志総合振興局の管内における総合交通体系の現状、また、課題を聞き、今後の委員会への参考にしたい。活発な意見交換の場を期待する」と挨拶した。
 開催地の中松義治小樽市長は、開港115年の歴史のある小樽港について説明。「今年から小樽港をホームポートとして大型クルーズ客船が寄港し、約8万トンのクルーズ船など37回の寄港を予定している。札幌入国管理局から、今年9月末に小樽出張所を廃止することとなったが、10月からは札幌入国管理局の小樽分室として残すこととなった。
 物流面では、小樽上海間の定期コンテナ船の運航や、ウラジオストク(ロシア)間とのROーRO船定期航路開設や新幹線の新駅が市内に設置される予定となり、駅舎や駅前広場の規模など新幹線の効果を活かしたまちづくりを行い、29年を目処としている。また、北海道横断自動車道の余市–小樽間では、平成30年に完成を予定。当初の予定のジャンクションについて、余市方面から札幌方面へ行く場合、小樽で降りることができない。後志管内では、小樽へ命に関わる救急搬送が多く、小樽で降りられない場合、大変なこととなる」と説明し、「後志については多くの課題を抱え、支援、協力をお願いしたい」と挨拶した。
 その後、意見交換会が開かれた。
 後志総合開発期成会高橋昌幸建設部会長(神恵内村長)は、北海道横断自動車道の黒松内–小樽間の早期整備について、平成30年の完成を目指している。災害に強い、高速道路ネットワークとしたい。倶知安余市館の26年度の工事 着手を目指していたが、今後さらに要請活動を行いたい。泊原発の件もあり、避難時に国道の渋滞箇所があり、一層の整備が重要になると要望した。
 引き続き、活発な意見や要望が続いた。
 横田久俊市議会議長は、「運輸建設部会の要望として、小樽ジャンクションのフルジャンクション化をお願いしているが、どのような経過となっているのか分からない。小樽から余市、余市から小樽へ降りることができるように、救急医療を確保するためにも、小樽市の東部へ降りて行けるように、道議や北海道からもお願いしてもらいたい。小樽市民の願いでもある」と要望した。
 意見交換会は、1時間半に及んだ。