商大山本学長 退任記念最終講義に200人


0129syoudai.jpg 小樽商科大学(緑3)では、1月29日(水)14:30から、同校4号館160講義室で、今年3月31日をもって、2期6年間の学長職が任期満了となり退任する「山本眞樹夫学長の退任記念最終講義」が開催され、学生や一般市民、大学関係者ら200人が聴講した。会場となった160講義室は、全面改装してから初めての講義ととなった。
 講義に先立ち、同大学大矢繁夫副学長から山本学長の経歴が紹介された。
 同学長は、昭和24年10月新潟市に生まれ、潮陵高校、小樽商科大学大学院商学研究科修士課程を修了し、昭和53年東北大学大学院経済学研究科博士後期課程単位習得退学。平成4年に経済学博士の学位を東北大学で取得。昭和57年4月から小樽商科大学商学部助教授となり、32年間勤務。平成2年10月、同大学商学部教授となり、学生部長、副学長を合わせると10年、その後学長で6年、管理職として16年間、本学の管理運営に務めた。専攻分野は、財務会計論で、会計測定の基礎理論及び資金会計論。
yamamoto.jpg 大矢副学長は、「まさしくリーダーとして商大を作った。明るい性格で、きっぱりとした潔さを持ち、誰からも敬愛され、大学をリードするミスター商大的な存在であった」と話した。
 これまでの集大成として、「簿記・会計の成り立ちーアカウンタビリティの本質ー」を演題に、1時間半の講義が行われた。
 人類の文明に適した会計の存在や、現在の会計の先祖複式簿記の起源説や歴史、背景、基本構造などを詳しく説明。簿記から財務会計へサブテーマのアカウンタビリティ(説明責任)会計責任概念、会計記録がもつべき性質、日本における複式簿記の普及など幅広い内容で解説し、聴講者は熱心に耳を傾けていた。
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