望洋小学校でブックフェス!2,000冊の本の貸出


0130bookfes1.jpg 小樽市立望洋小学校(仲倉優校長・望洋1)では、1月30日(木)8:50から、同校体育館で、「学校ブックフェスティバル」を開催した。
 全校児童317名が、低学年と高学年に分かれて参加。幅広いジャンルの児童書2,000冊の中から、低学年は1人3冊、高学年は1人5冊まで読みたい本が貸出された。
 同フェスティバルは、小樽市教育委員会と北海道立図書館(江別市文京台)が主催し、道立図書館の市町村活動支援事業の一環で、小樽では、平成24年に緑小学校、平成25年には花園小学校と稲穂小学校で開催し、今回で4校目となる。
 道内には、図書館が無い市町村が半分以上あり、子ども達が本に触れるきっかけにと、図書館・学校・ボランティアが協力し、図書の貸出しの他、お話の会を必ず設けている。
0130bookfes4.jpg 望洋小学校は、平成25年度に30周年を迎え、図書の環境を整備しようと「読書環境パワーアッププロジェクト」事業を、横尾英司PTA会長をはじめ、文化部の保護者らが協力して進められてきた。20周年に絵本の部屋が完成し、それを30周年にも引き継ごうと、同校の図書館内に手作りの本棚を20個を製作し設置。300冊の本を購入、図書館内の海が見える窓際にベンチを設置し、「望洋テラス」を完成させた。体育館に通じる廊下のベンチを活用し図書スペースを設けるなど、積極的に取り組んできた。
 「同フェスティバルは、その事業の締めくくりに相応しいイベントとなった」と仲倉校長は話す。
 貸出しに先立ち、上林猛教育長は「宝の島、本の島から好きな本を借りて読んでもらいたい。珍しい本を借り、本をテーマに家族で会話をしてもらいたい」と話した。
0130bookfes2.jpg 同校で10年以上も活動を続けている「望洋台小読み聞かせグループがらがらどん」(葛西由紀子代表)のメンバーによる大型絵本を使った読み聞かせが、貸出し前に行われた。同グループは、同校へ通う児童の保護者10名の会員で、活動は、学年によって異なるが、月1回から4回、朝の図書の10分間の時間の中で、2、3冊の本を読み聞かせている。
 葛西代表は、「絵本を楽しんでもらいたい思いで続けている。読む絵本をメンバーで決め、違う学年の母親とも交流を持ち楽しみながら行っている」と話した。
 低学年には「きゃべつくん」と「もぐらバス」を、大型絵本を使い読み聞かせた。その後、6つのシートに無造作に置かれた本の海に向かって40分間の貸出しがスタートし、児童は、一目散に本へ駆け寄っていった。
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 市立小樽図書館職員が協力に駆けつけ、保護者も貸出しコーナーを担当。子ども達は列を作って借りていた。
 シートの横で読み始めてしまう児童や、貸し出された本を座り込んで読んでいる児童もいた。どの児童も、本を探す目は、生き生きとしていた。貸出しはしていないが、飛び出す絵本も展示され、面白い仕掛けに興味を示していた。
 同校3年生の星野楓さんは3冊を借り、「沢山の本で迷ったが楽しかった。気に入った本が見つかった。読み聞かせのお話も良かった」と笑顔で話し、貸出しを手伝う母親は、「子どもが楽しみにしていた。子ども達が本を選んでいる姿が良かった。このような機会はあまりなく、子どもが何を借りてくるのかも楽しみ」と話した。
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