市議会主催のフォーラム 会場はガラガラ 寂しく開会


 小樽市議会(横田久俊議長)は、2月8日(土)14:00から、市民センター(色内2)マリンホールで、「議会活動と議員定数に関するフォーラム」を開催したが、市民の関心は低く、参加者は少数で会場はガラガラ、市議会の思惑を吹き飛ばす寂しいフォーラムとなった。
councilforum1.jpg 実施日や周知方法に問題があったのか、参加した市民はわずか85人、議員関係者を合わせても参加者118人と寂しい開会となった。横田議長は「今日の参加者数は、市民が議会に関心を示すバロメーター」とした。
 基調講演の講師に、議会や議員活動等を専門とし、全国各地で講演会を開いている廣瀬和彦氏(明治大学政治経済学部講師)を迎え、演題は「議員定数の考え方」について話した。
 廣瀬氏は、議員定数を考えるにあたっての視点を示し、他都市の例を上げて説明。議員定数を考える留意点については、歳出に占める議員費の割合、定数減少にかかる監視機能への影響、面積及び人口にかかる多様な住民意見の議会への反映の3つを上げた。「定数削減には、負の連鎖が起こり、状況を踏まえて決める。議員の役割を果たした上で削減を行うべき」と述べた。
 また、議員定数の基準方式として、「常任委員会数方式」や「人口比例方式」「類似都市との比較方式」など5つの方式を上げ説明。
councilforum2.jpg 「常任委員会数方式では、目安としては7人〜11人と考え、小樽市の人口に合わせると、常任委員数は8人が適切。4つの常任会数があり、32名の議員が必要となる。この方式では、かなり現実より上回り、議員数を減らしてしまったことが分かる。常任議会方式をもとに考え、4つの方式を合わせ、適切な議員定数を考えてもらいたい」と話し、「住民と議会との数多くの話し合いが必要で、正しい議員定数を考えてもらいたい」と締めくくった。
 その後、質疑・意見交換が行われ、「現在の議員定数が妥当というなら、議員は額に汗を流して働いてもらいたい。雪あかりの路にどれだけの議員が携わっているか。地に足をつけて行動してもらいたい」、「人口12万人に議員28名で、1人の議員が4,000人の市民の声を聞かなければならない。議員が足りないのではと感じた。市民の代表として市民のための行政を行ってもらいたい」、「選挙の時だけで、後は顔を出さないとの声が多い」、「せっかくのフォーラムに関心がないのか、参加者が少ない。議員が多いなどと文句を言うが、自分の意見を言うチャンスを無駄にしている」など様々な意見が出た。
 最後に横田議長は、「また、このような機会を作り、テーマを決めて議会と皆さんとの距離をもっと縮めたい。しっかりと議員の仕事を務めたい」と話した。
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