ロウソク点灯前の散策! 雪あかりバックヤードツアー


 小樽雪あかりの路のロウソクが点灯する前に、手宮線会場と運河会場を散策する「バックヤードツアー」が、6年目を迎え、開催期間中の土曜日・日曜日・祝日の計5日間、15:00と16:00の2回開かれ人気となっている。
backyardtour1.jpg 希望者は、直接、ホテルヴィブラントオタル(色内1)に、開始時間に前に集合。7〜10人程に分かれ、人数がまとまり次第スタートしている。今年は、初日に44人、2日目に49人、3日目に48人、4日目に58人が参加している。昨年は、5日間でのべ263人が参加した。
 同ツアーは、小樽の歴史や見どころなどの知識を有する「おたる案内人」の有資格者がガイドを務める。事前にガイド研修に参加し、24人が登録。交替でガイドを務めた。雪あかりのイベントにまつわる話や会場周辺の歴史的建造物や小樽の歴史について解説。運河会場と手宮会場をぐるりと1時間ほどかけて散策し、参加者は興味深く、案内人の解説に耳を傾けていた。
 最終日前日の2月15日(土)は、比較的暖かい穏やかな散策日和となった。全国各地から58人が参加した。
 15:00は4班で、16:00は5班に分かれ、ホテルヴィブラントオタルを出発。15:00スタートした4班のひとつに、おたる案内人マイスターの下中博文さんがガイド役を務め、列の後部にも案内人が同行し、6人が参加した。
 下中さんは、ゆっくりと進み、各ポイントで建物や小樽の歴史について解説した。小樽にまつわる様々な写真や資料を使い、参加者により分かりやすく理解できるよう工夫している。
backyardtour2.jpg 同イベントについても解説し、運河には200個の浮き球キャンドルを浮かべ、その光景は幻想的であり、浮き球もロウソクも小樽で作られていると説明した。
 また、運河の倉庫群の氷柱にも触れ、参加者は、興味深く眺めていた。運河プラザとして使われている建物は、北海道で最も古い営業用倉庫で、木骨石造りであることや手宮線会場前では、鉄道の歴史にも触れ、日本で3番目にできた鉄道と話し、当時の写真を見せ解説し、参加者は、当時の様子に思いを馳せていた。
 色内広場では、ワックスボウルとスノーキャンドル作りを見学し、金融資料館の守り神シマフクロウや望楼についても説明があり、スタートしたホテルヴィブラントオタルに戻り、ツアーは終了した。
 ガイドを終えた下中さんは、「雪あかり会場周辺には歴史的な建物があり、ちょうど良い場所を散策している。バックヤードの内容と合わせ、小樽の歴史的建造物などを知ってもらおうと解説している。参加者には、小樽に興味を持ち、また思い出して来ていただければと思う。小樽の観光を絶やさないようにと思う。当日の寒さや吹雪などの状況を見ながら進めている」と話した。
 東京在住の女性2人連れは、「初めて雪あかりを見た。このツアーでは、小樽のプライドや熱意を感じる素晴らしいガイドだった。1つ1つの建物や場所に愛着があり、先代が培ったものを真剣に受け継いでいる。たくさんのポイントがあり、建物も倉庫も特色があり、説明を興味深く聞いた。オブジェは手作り感があり、一緒に楽しめるイベントだと感じた。ボランティアの学生と幅広い世代で、仲良くオブジェを製作している姿も良かった」と話した。
 最終日16日(日)のバックヤードツアーは、15:00と16:00の開催。希望者は、開始時間前に、ホテルヴィブラントオタルに集合。人数がまとまり次第スタートする。参加費無料。
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