火災予防のペンセットを寄贈 小樽信用金庫


tarushinpen.jpg 小樽信用金庫(稲穂1・佐林史明理事長)は、防火標語入のシャープペンシルと蛍光ペン2本組1,000セット(17万円相当)を、小樽市消防本部へ寄贈した。
 その贈呈式が、4月8日(火)10:00から、消防庁舎(花園2)消防長室で開かれ、佐林理事長から飯田敬消防長へ手渡された。
 小樽信用金庫では、昭和55年から寄贈を続け、35年目となる。その合計額は476万円にものぼる。2本のペンには、すべての住宅に設置が義務付けられた住宅用火災報知機の設置促進を重点的に図ろうと、6年前から同じ標語の「必要です!あなたの家にも住宅用火災報知器」と書かれている。
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 市内では、幼年消防クラブ(32団体・2,354名)、少年消防クラブ(11団体・149名)があり、幼少期から火災予防の重要性を教え、防火に関する知識を身に付け、周りから火災を出さない取組みを進め、将来の地域防災を担う人材育成を目的として活動している。
 寄贈品は、同クラブの活動時や、小樽市女性防火クラブの行事、同本部が実施する住宅用火災警報器設置促進活動等に活用し、父兄や町内会へ広く配布し、火災予防を呼びかけている。ペンを手にした同クラブの子ども達には大変喜ばれている。
 市内の住宅用火災報知器の設置率は、昨年76.3%で、一昨年より4.4%上昇した。残りの世帯へ設置を呼びかけ、設置率100%を目指している。市内では、住宅用火災報知器の設置により、高齢者が火災報知器のお陰で火災を知り避難した事例もある。
tarushinpen2.jpg 佐林理事長は、「火災予防に役立ててもらいたい。昭和55年から継続し、今後もできる限り継続していきたい」と話し、飯田消防長は、「小樽信金さんの寄附の意図を汲み取り、火災予防は重要なことだと考える。いろいろな場面で、寄贈品を使わせてもらいたい」と話した。
 4月11日(金)に開かれる市民防災組織の代表者が集まる会議で、各クラブで活用するよう周知し、住宅用火災警報器の普及啓発に大きな効果が期待できるとしている。