GW初日好天に恵まれる 水族館の鮫展に興味津々

 おたる水族館(祝津3・伊勢伸哉館長)では、開館40周年を記念した「海の王者 鮫」の特別展が、GWの初日4月26日(土)から始まり、大勢の家族連れが、鮫の展示に興味を示していた。
aqua-shark1.jpg 亀の水槽前から展示がはじまり、1800万年から150万年前に生息したと言われるムカシオオホホジロザメの高さ1.9mもある顎の骨のレプリカに注目が集まり、家族で記念撮影を楽しむなど賑わいを見せ、好スタートを切った。
 海の生き物の中でも鮫は人気が高く、怖いイメージだが、その生態はあまり知られていない。そこで、40周年の記念に相応しい特別展を、11月30日(日)までのロングランで開催される。
 鮫の種類は約490種類と言われ、ほどんどが無害な鮫で、危険な鮫は全体の10分の1もいない。
 日本国内で見られる鮫類131種類を写真・絵・シルエットなどで紹介。その中で、未発見の種類の多さを知ることができる。
 25日(金)同館に到着した宮城県気仙沼で捕獲されたネズミザメの剥製や、水深1,300m以上の深海に生息するミツクリザメやラブカ、ダルマザメなどの液浸標本、生体では、鹿児島水族館から搬入したノコギリザメ2尾などを展示している。ノコギリザメは、紫外線が当たらないよう暗い場所で水温12℃を保つなど飼育に難しい鮫。まだ、餌を食べていないという。
aqua-shark2.jpg 海底を這うように歩く姿が人気のエパウレットシャークなども展示している。鮫でない鮫のイヌザメ、マーブルキャットシャーク、ネコザメを比較展示し、また、トラザメの卵では、卵の中に赤ちゃんを見ることができ、展示中に孵化する予定。
 同館梶征一魚類飼育係は、「鮫は人気があり、子どもから大人まで楽しめる企画。ムカシオオホホジロザメの顎の骨は、同館所有のレプリカなので、記念撮影を楽しんでもらいたい。北海道にも生息するネズミザメの大きな剥製や、あまり知られていない鮫の生態も学んでもらいたい。鮫は海の王者で、40周年に相応しいと思い企画した。同館のアイディアを集めた特別展を含めて楽しんでもらいたい」と話した。
 横浜からの家族連れは、「鮫の展示に驚いた。子ども達は魚が大好き。北の海に棲む魚にも興味がある。ショーなども楽しみたい」と話した。
 大学の友人と訪れた札幌在住の白瀧吏菜さんは、「鮫は怖いイメージだったが、かわいい鮫もいた。鮫肌に触ると痛かった」と話した。
 おたる水族館HP
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