5ヶ月ぶりに汽笛が響く アイアンホース号試乗会

 小樽市総合博物館(手宮1・相内昌幸館長)では、4月29日(火・祝日)から再開する、蒸気機関車アイアンホース号の夏期運行に先立ち、その試乗会を4月26日(土)の13:30と14:30に行ない、5ヶ月ぶりに運行する蒸気機関車に、家族連れなど約200人が乗車し、GW初日を楽しんだ。
ironhorse1.jpg アイアンホース号は、1909年にアメリカのポーター社が製造し、当時グアテマラで、旅客・果物・貨物などを運送していた。その後、ミネソタ州の遊園地で運行していたが、閉鎖となり、1993年に小樽へやってきた。燃料は重油を使用し、年間約5〜6万人が乗車し、博物館利用者の4割が乗車している。
 4月2日から準備点検を開始。ボイラー点検や部品交換、転車台の整備、車体のペンキ塗り、レール・枕木・踏み切りの点検等を行った。試験運転を重ね、今日の試乗会に合わせた。今シーズンから、新たに時刻表がお目見えした。
 運行には、機関士・機関士助士・車掌の3名の乗務員で、運行スタッフは全員で6名。今年度は、新しいスタッフも加わった。
ironhorse2.jpg 北海道鉄道発祥の地となる館内の片道200mのコースを往復し、車窓からの景色も楽しめる。転車台での方向転換の様子は人気があり、乗客や見物客が取り囲み、興味深く見入っていた。
 同館・佐藤卓司学芸員は、「構内の雪も溶け、今年も夏期営業が始まる。機関車の調子も良く、多くの方に利用していただきたい」と」話した。
 市内在住の2歳の男の子は、「やっぱりアイアンホースだ。シュッシュッと早かった」と乗車を喜んでいた。
 27日(日)も13:30と14:30に試乗会が開かれ、29日(火・祝日)からは、夏期営業が始まり、運行を開始。機関車庫一号・三号、自動車展示館、屋外展示車両の公開を再開する。
 問合せ0134-33-2523 小樽市総合博物館本館。
小樽市総合博物館
 アイアンホース号運行時刻
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