道内各地で猛暑日 小樽 29.1℃を記録


0603weather3.jpg 上空に発達した高気圧に見舞われた道内では、6月3日(火)、今シーズン初の猛暑日を記録するなど、異常な暑さとなった。
 観測史上もっとも早い35℃以上を観測した地点は、道内15ヶ所にも及び、6月の最高気温を更新した。また、気温が高い地点ベスト10は、すべて北海道の地点が独占した。音更町駒場では、14:00に37.8℃を観測するなど、厳しい暑さに見舞われた。
 小樽市内では、雲ひとつない青空が広がり、4:21に気温13.1℃、その後上昇を続け、14:13に29.1℃の今季最高気温となった。
 市内手宮にある北防波堤は、多くの釣り人が集まる場所。3日は暑さのためか、釣りを楽しむ人もまばら。11:00頃は、心地良い風が吹いていたが、13:00頃から肌を刺すように太陽が照りつけた。
0603mirage.jpg 高島おばけと呼ばれる上位蜃気楼が発生。石狩湾新港のタンクが、盛り上がった海面にうもれているように見えたり、姿を現したりと変化。海面が、銭函方面まで広い範囲で盛り上がった。しかしながら、肉眼では、上位蜃気楼を確認するには難しい規模だった。
 17:00過ぎ、小樽運河浅草橋にある温度計は、35.3℃を表示。西日が当たるため高めの表示になるというが、それでも異常な暑さだった。待機している人力車の俥夫は、「今日は朝から暑かった。日焼け止めを塗ったり、水分補給している。あまり暑いとお客さんが、日差しから逃げるため建物に入ってしまい仕事にならない」と話した。
0603weather2.jpg 小樽市保健所では、3日(火)10:00に「食中毒警報」を発令。最高気温が28℃以上が予想されるため、警報発令者が特に必要と判断した。手洗いや食品の取り扱いなど注意を呼びかけた。
 また、小樽市役所では、夏季における軽装(ノーネクタイ)の実施を、6月15日から9月30日までを予定していたが、気温の高い日が続き、業務能率低下が懸念されるため、急遽、4日(水)から実施することとし、想定外の暑さに対応した。
 この暑さは、5日頃まで続く予報で、熱中症などへの注意を呼びかけている。
 小樽市〜食中毒警報発令状況