亡き恩師偲ぶ! 最後の「古屋教室絵画展」


furuyagallery2.jpg 13回目となる古屋教室絵画展が、6月10日(火)から15日(日)まで、古屋ギャラリー(花園4)で開かれている。古屋五男氏の遺作をはじめ、講師、生徒15名の水彩・油彩の6号から10号までの31作品を展示している。
 同教室の講師でギャラリーの経営者の古屋五男氏が、今年1月に亡くなり、講師を引き継いた村元道男氏や同教室の生徒の協力で続けてきたが、残念なことに最後の教室展となった。
 発表する場がない人のため、また、刺激を与え合い絵の技術の向上を図るために、2001(平成13)年6月に、自宅を改装しギャラリーを創設。そこで、古屋氏が講師を務める絵画教室を開講。多くの人々に絵の楽しさを指導し、生徒や絵画仲間に慕われていた。furuyagallery1.jpg
 教室内で生前古屋氏をモデルに描いた肖像画や、古屋氏を生徒が囲んで撮した写真をもとに、今回の絵画展のために感謝の意を込めて描いた森田陽子さんの作品など、古屋氏を描いた作品5点を展示。また、古屋氏の得意とする小樽運河の遺作もあり、亡き恩師を偲んだ。
 他には、果物や花などの静物や写生会に出かけた作品などが並び、どの作品にも古屋氏のアドバイスが残され、1枚1枚に面影を感じるという。
 岩田廣子さんは、鳥の剥製を描いた作品を出展し、「バックの色を先生からアドバイスしてもらったことを思い出す。子ども達にも、この絵は褒められた作品」と話した。
 中岡良子さんは、積丹ブルーが印象的な作品を出展し、写生会へ出かけた時を思い出した。

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 田中笑代さんは、初夏の運河と果物を出展し、「皆さんの作品すべてに、先生の思い出が詰まっている。絵の中に先生がいるような気がする。最後の教室展となり、是非、見ていただきたい」と話した。
 第13回古屋教室絵画展 6月10日(火)〜15日(日)10:00〜17:00
 古屋ギャラリー(花園4) 入場無料
 古屋ギャラリー最後の作品展「第4回輪絵(若い)画会展」を、7月24日(木)から27日(日)で予定している。
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