旧手宮線の野外ギャラリー 『鉄路写真展』復活


 北海道最古の鉄路・旧手宮線の錆びたレールや野外の空間を生かした「2014 小樽・鉄路・写真展」が、旧手宮線遊歩道(色内2)を会場に、9月1日(月)から始まった。
2014tetsuroten.jpg 今年で14回目となる同写真展は、2000(平成12)年の8月末から9月にかけて開催されていた。昨年は、遊歩道整備のため中止となったが、今回、整備された会場で、急遽復活。例年の30~40名の参加とはならなかったが、写真家や写真愛好家15名が出展。約500点を展示し、旧手宮線が見事な写真ギャラリーに変身した。
 同写真展の見所のひとつ、線路脇の古い車庫の木造の壁に、小樽の風景写真を集め貼った「テーマ小樽」も復活した。
 その他、テーマは決めずに出展者の発表したい作品を、個性を活かしてディスプレイし、古ぼけた廃線や雑草や野外の風景をうまく使った見せる展示を行っている。散策を楽しむ市民や観光客らが、足を止めて見入っていた。
 暗くなるにつれ、通常の街路灯にさらにライトを増やし、同写真展をライトアップし、24時間入場可の野外展示。
 出展者は、ほとんどが札幌在住で、小樽の住民は3名だけ。「そら まち みなと」をテーマに発表した瓜生さんも札幌在住で、2回目から参加を続け、今回は、小樽の街を形作る断片を展示している。

 出展者の1人は、「以前の雰囲気が出せるのか心配だったが、遊歩道や芝生を避けて展示した。一昨年より出展者が減ってしまったが、復活できて嬉しい。24時間展示している写真展は他にはない」と話した。
 近隣に住む女性は、「猫の写真を毎年楽しみにしていたが、今年は、猫の写真が1枚だけで、全体的に数が減った。テントが遠くなり、楽しい声も聞こえなくて淋しいけど、始まって良かった」と話した。
 2014小樽・鉄路・写真展 9月1日(月)〜15日(月)24時間展示(最終日17:00)
 旧手宮線遊歩道(色内2) 入場無料
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