クルーズ客船の寄港過去最多 市長定例記者会見


 中松義治小樽市長は、10月27日(月)11:00から、市役所(花園2)本館市長応接室で定例記者会見が開き、平成26年度クルーズ客船の寄港状況や予防接種(肺炎球菌ワクチン・水痘ワクチン)について発表した。
 2014(平成26)年度の小樽港クルーズ客船は、10月20日にすべての客船の寄港が終了した。5月25日の「ハンセンアティック」の寄港を皮切りに、10月20日の「コスタ・ビクトリア」まで、過去最多ののべ41回寄港し、乗員乗客合わせて5万9千人が利用した。
 市長は、「寄港回数が、昨年の22回に比べ倍以上となり、7万トン以上の大型客船が22回寄港(昨年3回)した。小樽港発着の定点クルーズが、昨年の7回から19回実施され、大幅に増えた。
 「ダイヤモンド・プリンセス」の初寄港に合わせ、”小樽クルーズウイルカム・フェスタ”を開催し、市内や北しりべし観光協会などが出店。クルーズ客船を歓迎した。寄港のたびに、小樽クルーズ客船歓迎クラブをはじめ、多くの市民が早朝の出迎え・夕方の見送りに集まった。
 「サン・プリンセス」の定点クルーズでは、テント内で、通関手続きや荷物のピックアップなどを行なった。定点クルーズならではの、乗客の荷物の積み下ろしや運搬、食料品の納入など様々な経済効果に繋がり、今後のクルーズ振興に活かしたい」 と話した。
 10月1日から既に実施している予防接種についても説明し、「是非、この機会に、インフルエンザの予防接種と合わせて受けていただきたい」と話した。
1027mayer.jpg 高齢者等肺炎球菌ワクチン予防接種は、高齢者の肺炎の最も多い原因菌の肺炎球菌の感染予防や重症化を防ぐもので、自己負担3,000円で、市民税非課税世帯と生活保護世帯は無料。2014(平成26)年度の対象者には、個別に通知している。
 また、水痘(水ぼうそう)の予防接種については、生後12ヶ月から生後36ヶ月未満の子ども(3ヶ月以上の間隔をおいて2回)を対象に、だたし、平成26年度に限り、生後36ヶ月から60ヶ月未満の子ども(1回)も対象となる。既に水ぼうそうにかかった子どもは、対象外となる。自己負担はない。
 質疑応答では、
 Q:クルーズ客船の具体的な経済効果について
 A:クルーズ客船に積み込む食料や生花など、約1億5千万円の効果があったと聞いている。乗客が市内観光や飲食を利用し、お土産などに万単位の購入もあり効果があったと思う。人力車やタクシーなどの利用については、集積していないが、かなりの効果があったと思う。
 Q:来期へ向けて
 A: 関係団体や各港と連携しながら、具体的な事業を組み立てる必要がある。今回41回受け入れを経験したが、おもてなしや受け入れ体制の強化など、さらに検討しなければならないことも多々ある。
 Q:IR推進法案が国会で見送りになったことについて
 A:安倍総理は、2020年のオリンピックまでに実現したいと、法案の成立をスケジュールしたと思うが、国の議論を待っ て検討していきたい。
 Q:森井氏が市長選出馬を明らかにしたことを受けて
 A:正式に出馬表明したとは聞いていない。自分の考えで立候補したので、色々な方が立候補してもそれは良い。政策についての話については今後していきたい。
 Q:政策についてはいつごろ話す予定か
 A:支援団体や関係者と相談して選挙までには出したい。
 Q:小樽市の全国学力テストの成績が良くないことについて
 A:選挙の公約の中に、教育力・学力の向上をあげている。小樽の将来を担う子ども達に、学力だけではないが、体力などもひとつひとつ向上させる取り組みが大切だと思う。全国や北海道レベルよりも低い数字が出ているが、向上するように取り組んで行かなければならないと思う。全国一の秋田を視察したり研究して進めてもらいたい。
 高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種事業
 水痘(水ぼうそう)予防接種について
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