魅力的なアートやクラフト! CoCo Beans 作品展


 第8回CoCo Beans クラフト教室作品展が、11月19日(水)から24日(月)まで、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ホールで開かれている。
 主催するYukiさんが指導する小樽・札幌の教室の30代から50代の生徒9名とYukiさんの作品約150点が展示され、会場は華やいだ雰囲気となった。今回は、Yukiさんの生徒でもあり友人でもある招待作家にも協力してもらった。
cocobeens1.jpg 展示作品のジャンルは、メタルエンボッシングアート・カリグラフィー・グラスアート・タティングレース・シルエットアートの5つ。
 Yukiさんは、メタルエンボッシングアート作家で、日本グラスアート協会認定のインストラクター、シルエットアートインストラクターなどを持つ多才なアーティスト。現在も、大阪で勉強したものを持ち帰り、アトリエ教室(稲穂5 )や道新文化センター、ヴォーグ学園札幌校などの生徒(現在20名程)に伝授している。また、講師育成にも力を入れ、今年新たに2名の講師が誕生し、今までに7名の講師を育て、さらに師範となるよう指導を続けている。
 今回のテーマは「ウーマン」で、女性をモチーフにしたり、女性らしい小物、気品を感じる作品がずらり並んだ。一昨年は「クリスマス」、昨年は「トロピカル」と、テーマを毎年変え、それに合わせて作品づくりを楽しんでいる。
 Yukiさん一押しのメタルエンボッシングアートは、鉛を錫でコーティングした金属シートを使い、凹凸などを付ける技法を施し、木製のティッシュケースや鏡、ボックスなど様々なものに貼り付け、銀白色の光沢があり、見違えるような作品に仕上がる。
cocobeens2.jpg 今年4月、東京で開催された「日本メタルエンボッシングアート大賞展」に、テーマの「ウーマン」をイメージしてた作品を出展し、メルカート賞を受賞。会場中央に展示されている。木製の傘立てに、見事なメタルエンボッシングアートが施され、注目を集めた。
 西洋書道の「カリグラフィー」は、様々な書体を使い、文字の美しさを楽しむアート。テーマの「ウーマン」に合わせ、百人一首から清少納言や小野小町などの作品を抜粋し、英訳した文とローマ字文を気に入った書体を使ってグラデーションになるよう色わけして文字を書いた作品が並んだ。文字の回りには、模様や絵をあしらい作家のセンスが光る。Yukiさんは、映画「プリティーウーマン」の主題歌を抜粋して文字を描いた大判作品を発表している。
 グラスアートは、ステンドグラスの雰囲気を楽しむことができ、専用のフイルムとリード線を使い、透明の台紙に貼り付けて作成する。尊敬するグラフィックデザイナー・アルフォンス・ミュシャの作品の女性をグラスアートで表現し、テーマの「ウーマン」に合わせた。まつげや眉毛にもYukiさんが発案した手法が施されている。
cocobeens3.jpg レース糸を専用道具シャトルで編み込んでいく、タティングレースは、細かくて根気のいる作業。糸の太さも色も様々で、基本の編み方を掲載した本も沢山あり、人気のあるクラフト。ティッシュケースやラリエット(首や髪の毛につけるひも状の装身具)、雪の結晶のペンダントなど、繊細な作品が並んだ。
 ワークショップも期間中開催し、有料でシルエットアートを施した定規作りが体験できる。
 Yukiさんは、「日本人は器用で、これらのアートに向いていて、日本人独特の感性が作品に現れる。発祥は、外国のものが多いが、和の文化に確立されてきている。東京や大阪では、これらのクラフト教室は人気があり、北海道でももっと魅力を伝えたい。生徒さんも年々レベルアップし、素敵な作品が多い。この機会に是非、会場に足を運んでもらいたい」と話した。現在、各クラフト教室を開催中で、問合せは、アトリエ CoCo Beans(稲穂5・0134-61-7290)まで。
 第8回CoCo Beans クラフト教室作品展
 11月19日(水)〜24日(月)10:00〜17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ホール
 CoCo Beans HP