JAZZの生ライブ! 西陵中の芸術鑑賞会


seiryojazz1.jpg 小樽市立西陵中学校(富岡2・名取俊晴校長)では、プロのジャズミュージシャンを招いた芸術鑑賞会「奥野義典カルテットJAZZコンサート」を、12月4日(木)10:50から、同校体育館で開いた。1年から3年までの171名と教職員、近郊の学校関係者や保護者等40名が、JAZZライブを鑑賞した。
 同校では、年1度、芸術に親しもうと演劇などの鑑賞会を行っている。昨年、北海道教育委員会の主催で、「子どもの心に響く道徳教育推進事業」の一環として、日本バスケットボールリーグ「レバンガ北海道」の選手兼オーナーの折茂氏(43)を招き、講演会を開いた。プロバスケットボールの世界に触れ、貴重な体験をした。
 昨年に続き、今年も本物を体験しようと、同校の保護者でもあるサックス奏者・奥野義典氏を招き、生ライブを開いた。奥野氏が、知人のミュージシャンに声を掛け、カルテット(四重奏)が実現。
seiryojazz3.jpg 奥野氏は、小樽出身で小樽在住。大学時代からサックス奏者として音楽活動を始め、セミプロからプロのジャスミュージシャンへ転向し、日本を代表するサックスプレイヤーとして、数々のプロと共演し、トップレベルの演奏活動を展開中。
 他の3名は札幌在住で、ピアノ・中島弘恵氏、ベース(コントラバス)・瀬尾高志氏、ドラム・竹村一哲氏で、全国各地で活動するプロのミュージシャン。
 演奏する4名は、ステージ上ではなく、生徒達と向かい合い、同じ高さで演奏し、間近でJAZZの音楽を体験させた。ほどんどの生徒が初体験で、興味深く鑑賞していた。
 奥野氏は、「JAZZとは、自分を表現する良い手段で、複数で演奏する時は、メンバー同士のコミュニケーションが大切。音同士が重なり、会話も楽しんでもらいたい」と挨拶した。
 スタンダードな曲から始め、続いて、4名のオリジナルの曲を四重奏し、自己紹介を兼ねたトークが会場を和ませた。アンコールを含めて全6曲を生演奏した。
seiryojazz2.jpg ピアノ奏者の中島氏は、2年ほど前に製作したオリジナル曲「ドラゴン・ダンス」を演奏した。マレーシア最大の洞窟にいるコウモリの大群が、餌を求めて森へ向かう様子が「ドラゴン・ダンス」と呼ばれ、そこからイメージして作曲したと説明した。
 コントラバス奏者の瀬尾氏は、オリジナル曲「スタンド」を選曲し、「スタンドとは、立ち上がるなど様々な意味があり、曲を聞きながら想像してもらいたい」と話した。奥野氏は、ブラジルのサンバのリズムを基に作曲したオリジナル曲を演奏。
 生徒20名が、マラカスやタンバリンの楽器を演奏しながら参加。ドラムとのセッションを楽しみ、出演者との距離が近づいた。リズムに合わせて演奏するうちに、体も動き会場を沸かせた
 ドラムスの竹村氏は、最近作曲した「ライダーキック」を演奏。迫力あるドラムの音が体育館に広がった。アンコールは、奥野氏の曲で、生徒らも再び参加し、JAZZの芸術に触れ有意義な時間を過ごしていた。
 同校生徒会長の山田理絵さん(3年)は、「初めてJAZZを聞き、リズムが良かった。激しい曲ばかりではなく、優しい曲も聞けて良かった。高校へ行ったら、アルトサックスをやってみたいと思っていて、早く演奏がしたくなった。再び、皆さんの演奏を聞く機会を楽しみにしている。今日は、素敵な演奏をありがとう」と挨拶した。
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