冬の小樽がらす市 冬を彩る13工房が一堂に

 小樽雪あかりの路の開幕に合わせ、小樽のガラスに親しむ「冬の小樽がらす市」が、2月6日(金)〜8日(日)15:00〜21:00、運河プラザ(色内2)3番庫で開かれている。
 同実行委員会(木村直樹実行委員長)が主催し、2009(平成21)年から夏と冬に開かれ、今回で6回目となる。
glasichi1.jpg 今回は、市内13工房による約2,000種類の個性溢れるガラス製品の展示販売やガラス絵や小物を制作する体験5ブースを設置し、制作工程を間近で見ることができるデモンストレーションも行われた。
 ガラスの町・小樽に相応しい多種多様なガラスに出会えるイベントとあって、初日から大勢の人々で賑わった。
 初の取り組み、キャンドルグラス・コンテストを開催。市内のガラス作家15名が、コンテストのために、思考を凝らしたキャンドルグラスを制作し発表している。各作家の自信作が並び、木村実行委員長も、祝津の海から上る月をイメージした作品を出展した。
 来場者は気に入った作品に投票、一番多くの票を獲得したグランプリ作品1点を決定し、その作品の投票者1名に受賞した作品をプレゼントする。結果は、16日(月)に小樽市HPや小樽がらすHPで発表する予定。
glasichi2.jpg 創造硝子工房studio J-45では、定番の雪だるまの置物にほっぺをつけバージョンアップさせた新作や、キャンドル用の器など、雪ならではのガラス製品を出品。
 関係者は、「ガラスは夏のイメージが強いが、冬ならではの作品もじっくり見てもらいたい。沢山のお客さんに会える機会で楽しみに参加している」と話した。
 ゆずをモチーフにしたグラスや灰皿を販売するゆず工房では、冬を意識した樹氷の模様をあしらったペンダントや冬バージョンの髪留めなど、魅力的ガラス製品を展示販売している。
glasichi3.jpg 有限会社カレットでは、ガラス彫刻・グラス・グリプティの技法を施した優雅なガラス製品が来場者の注目を集めた。
 ミニルーターという専用のペンで、イタリアなどの輸入グラスに、花の絵やイニシャルを手彫りするもので、彫り具合で濃淡を表現し、優雅な世界を醸し出している。
 道新文化センターで講師を務める山田セツ代表は、「ガラスの両面に彫り、絵柄が立体的に見える。おしゃれな作品が多く、ワイングラスにイニシャルを入れたり、すべて1点もの。小学1年生ぐらいから制作体験できる」と話した。
 横浜から家族で観光に訪れた小学5年生の女子は、オリジナルの絵皿の制作に真剣に取り組み、「楽しい!」と話した。土産を買い求める観光客などで会場は賑わい、小樽のガラスの魅力を堪能していた。
 冬の小樽がらす市
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