「小樽写真散歩」 by akemi iwata《雪あかりの路》


2月5日から15日の10日間の日程で開催中の小樽雪あかりの路も、最後の週末となった。2月14日未明から降り続く雪は、今シーズン最大積雪量の140cmを記録した。
小樽雪あかりの路の14~16回開催の「愛のフォトコンテスト」入賞作品展示会が、2月12日(木)から14日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで開かれた。
メーン会場の手宮や運河会場をはじめ、川の会場のある朝里やあかりの路会場での様々な灯りや光景を写真に収めた33作品を展示。
フォトコンとあって、実力ある写真愛好家による自慢のショット写真や撮影者の感動が伝わる作品が並び、「写真で知る」雪あかりの路もあり、来場者の目を楽しませた。

あかりの路に指定されるカトリック富岡教会(富岡1)は、14日(土)・15日(日)の17:00から19:00まで、ロウソク100個が灯され、幻想的な光景に包まれた。
0214tomiokachurch2.jpg 2日間のみの点灯となり、心待ちにしていた写真愛好家らが、夕暮れ時の青く染まる時間帯をねらい、続々と集まった。
暮れなずむ教会前は、ハート型に並べられたロウソクの炎がゆらめき、青のバックに歴史的建造物のモダンな教会が浮かび上がり、しきりにシャッターを押し写真に収めた。
教会の中では、ココアと甘酒が振舞われ、2階の聖堂では、神聖な空気が流れる中、十字架のワックスボウルなど70個の灯りが灯され、訪れた人々の目を楽しませていた。

マリーナ地区(築港)でも、灯りを静かに楽しむ人が集まった。マリンウエーブ小樽や、ホープ・ワン (人材派遣会社)の協力により、17:00から点灯を開始している。
ここでのワックスボウルは、ビーチボールを土台にティッシュを貼り付け、1日乾かすと和紙のようになり、溶かしたロウを塗って完成させたもの。100個ほどを雪の路伝いに並べ点灯した。
隣接の石原裕次郎記念館も、ロウソクと電飾の灯りを融合させた灯りの路を作り、マリーナ地区を盛り上げている。
14日(土)は、スタッフ20名ほどが灯りを点灯したりオブジェの手直しに協力。ホープ・ワンの担当職員は、「絶好の灯りを楽しむスポットだが、あまり知られていない場所なので、多くの人に呼びかけ、思い思いの写真撮影や灯りを楽しみに来てもらいたい」と話した。