赤ちゃんを守る!風しん抗体検査無料で実施


 小樽市は、平成26年4月から、妊娠を希望する女性や家族等を対象に、風しん抗体無料検査を実施している。
 妊娠した女性が風しんに感染すると、まれに、生まれてくる子どもに、目や耳、心臓などに病気を持つことがあり、小樽市保健所では、予防のためにも、妊娠・出産を考える女性や家族などは、特に風しん抗体検査を受けるよう呼びかけている。
 平成24年頃から本州を中心に風しんが流行し、平成25年には、累計14,357例(その内約7割が男性)の報告があり、平成20年以降、最も多い数となった。20~40代の男女の約15%が風しんへの抗体を持っていなかった。
 同市では、平成26年4月から風しん抗体無料検査を実施し、婚姻届時や成人式等で、同抗体検査のチラシを配布し、啓発活動を行っている。開始から今年1月末までに、36名が抗体検査を受けたが、もっと多くの人に受けてもらいたいと、さらなる普及や啓発に取り組んでいる。
 抗体を持たない妊婦が風しんに罹ると、出生児に難聴や心疾患、白内障等の障害(先天性風しん症候群)が起こる可能性があり、そのためにも、妊娠を希望する女性や妊婦の家族が風しんに罹らないようにするために、免疫があるかどうか検査することが重要。
 対象者は、市内在住で、妊娠を希望する女性やその夫やパートナーや、風しんの抗体価が低い妊婦の夫やパートナー等。過去に、風しん抗体検査や予防接種を受けた人・風しんに罹った人は対象外となる。
 市内の所定の医療機関で無料で検査でき、予約の有無や検査できる日など、事前に医療機関へ確認が必要。検査結果で、抗体がなかった場合は、麻しん・風しん混合ワクチン(6,000円前後)の予防接種を受けることを勧めている。
 保健所健康増進課では、「妊婦が風しんに感染すると、まれに、子どもに難聴や心臓病となる可能性がある。元気な子どもを生み育ててもらうためにも、抗体検査を必要で、妊娠を希望する方や、周りの家族も心配であれば、ぜひ受けていただきたい」と呼びかけている。
 同検査は、平成27年4月以降も無料で行われるが、いつ頃まで実施するかは、今のところ未定。なお、同市では、子どもたちに麻しん・風しんの無料接種を実施している。
 問合せ:0134-22-3115 小樽市保健所総務課保険管理グループ
 風しんの感染予防の普及・啓発事業〜厚生労働省
 麻しん・風しんの無料予防接種について
 定期接種対象外の接種について
fushinkoutaitest.jpg