北手宮小でたった一人の入学式 全校生9名が歓迎


 小樽市内の小・中学校は、4月6日(月)に一斉に入学式を実施し、新しい門出の日を迎えた。
 市内の新入学児童・生徒数は、小学校は、忍路中央と豊倉を除く22校の739名(男390・女349)、中学校は、14校の907名(男460・女447)。(4月3日現在)
kitatemiya2.jpg 来年度から手宮中央小学校へ統合するため、最後の入学式となった北手宮小学校(梅ヶ枝40・柴田眞公子校長)では、11:00から本校体育館で入学式が行われた。
 在校生9名をはじめ、学校関係者、地域住民らが見守る中、たった1人の新入学児童・山岸功(こう)君は、緊張した面持ちで、6年生のお姉さんと手を繋いで入場。担任の先生の隣に着席した。功君の両親と妹も出席した。
 柴田校長は、「入学おめでとう。北手宮のお兄さん・お姉さん・先生は、功君に、早く学校に来てもらいたいと待っていた。今年は、みんなで太鼓の練習をすることになり、一緒にチャレンジしよう。冬には雪まつりがあり、雪像づくりやチューブソリ滑りをして遊び、とても楽しい。今日からいろいろな勉強をするが、校長先生からも初めての宿題として、おはよう・さようなら・ありがとうを大きな声でニコニコしながら毎日言うと、いつも元気に楽しく勉強をすることができるので、宿題を忘れず頑張ってください」と歓迎した。
 在校生を紹介するコーナーでは、2年生と3年生の女子児童2名が元気に挨拶。「子犬のマーチ」を鍵盤ハーモニカで上手に演奏した。その後、「川面がきらきら」を全校児童で元気に歌い、心から1年生を歓迎し、和やかな雰囲気に包まれた。
 功君は「勉強するのが楽しみ。入学式は緊張した」と話し、母親は、「昨年の1月末に引越ししてきた。学校の近くに家があり、子ども達に会うと、はつらつとして声をかけてくれた。不安もあったが、同校への入学を決めた。手作りの入学式に感動した」と話した。
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 開校85年の伝統ある同校は、1935(昭和10)年から雪まつりを開き、雪像作りを取り入れた「雪まつり」の基礎を築いた歴史がある。校内には、1988(昭和63)年2月、雪まつり資料館を開設し、当時の写真や貴重な資料、スキーやスケートの運動用品やソリなども展示保存している。
 2016(平成28)年度には、同校と手宮西、色内の一部が手宮中央小学校へ統合され、閉校となるため、今年度が最後の入学式となった。
 来年2月に開かれる伝統の雪まつりも最後となり、同校閉校記念事業実行委員会(山吹和康実行委員長)を発足し、盛大かつ思い出深い雪まつりが予定されている。
 小樽市立北手宮小学校
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