《市長選》 森井氏の記者会見 わずか30分で打ち切り

 小樽市政記者クラブの開催要請に応じた小樽市長選立候補予定者の森井秀明氏の共同記者会見が、4月10日(金)11:00から、同後援会事務所(花園4)で、わずか30分間の限定で開かれた。
 会見の冒頭、市長選立候補に対する思いや政策について15分間で語られ、残された質疑応答時間は15分という短さだった。しかも、記者の質疑中に打ち切るなど、後ろ向きの姿勢に終始した内実の薄い会見となった。
0410morii1.jpg 現職の中松市長が立候補者することにについて、前回の市長選でパーティー券事件を起し、現職の部長が逮捕され、後援会も罰金刑となっている中、また同じ5者(自・公・民・連合・商工会議所)の相乗りをして出てくることは、モラルや常識からみてもありえないと非難し、本題へ入った。
 「まずは、人口減少に歯止めをかけるためにも、市民の皆さんを大切にする政策(除排雪の改善・現状の市政の把握・安心安全なまちづくり)が第1である。子育て世代が安心して子どもが産めるよう、協会病院が安定して周産期医療を再開させる努力をし、健全に育てられるよう、小学生の医療費無料化や保育料の負担軽減など、子育て世代をサポートする政策を充実させたい。
 また、高齢者には、銭函駅や南小樽駅のバリアフリー化を進め、安心して出かけやすい環境を整える。中心部に住める環境も整え、人通りを増やし賑わいを取り戻し、駅前広場の安全面等を改善する。
 子ども達の学力向上へ向け、幼少教育から力を注ぎ、この街に住む子ども達が将来へ向けて、夢や目標を持って、自ら取り組んでもらいたい。
 この街の素晴らしさを多くの人々に知ってもらい、行政の制度を使って、街の経済の活性化に向けて取り組むことが、市長として大きな役割だと思う。そして、街の素材・素晴らしさ・個性を、全国の人々に、若さと行動力を活かして、小樽の営業マンとなって全国を飛び回りたい」と述べた。

 相乗りの市長では無理!カジノはいらない!市民の視線で取り組める市政に重点を置き、新たに、原発再稼働に反対する意向を示した。
 <質疑応答>
 Q:原発再稼働反対について
 A:福島では、4年経過した現在も、以前の生活ができない現状や、最終処分場や廃炉もどのように行われるか見えてこない中、原発の再稼働は容認するべきではない。泊原発の再稼動も当然反対だ。
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 Q:市長選3度目の挑戦となり、過去2回は公開討論会に参加しているのに、今回はJCや道新の主催の討論会参加を断っているが、市民の前で堂々と話す公開討論会へ何故、出席しないのか?
 A:市民ひとりひとりと対話をする時間を大切にしており、優先していきたいことが理由のひとつでもあるが、後援会の皆さんからも指摘があり、JCさんも含め、公平性を保てる公開討論会を開催できるのかとの問いかけが随分ある。様々な市民から、その主催団体なら断って正解だったよと随分と聞いた。そのような判断をされている方が多い。
 公開討論会は、公平性が成り立って初めて行うことができ、ほんの1滴でも曇りがあるならば、返事できない。現状では、ひとりひとりを大切にし、公開討論会に出席しない。
 Q:記者会見をこの時期までずれこんだ理由は?
 A:原発反対をしっかりと表明したかったために遅れた。
 Q:財政について
 A:山田市長の時よりも財政が厳しいと認識している。カジノ誘致も相当な財源が必要となり、その財源を、子どもや年寄りの対策に充てていきたい。小樽市の固定資産税をしっかりと徴収し、財源を充てたい。行政として支払いのアプローチをし、除排雪の改善などへ充てたい。
 最後に、「カジノは立派な争点」と締めくくった。
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