《市長選・市議選》舌戦の7日間終了 4/26(日)投開票


 4月19日(日)告示された小樽市長選と市議選の7日間の選挙運動期間が25日(土)に終了し、あとは、投開票の26日(日)を待つだけとなった。
 市長・市議のダブル選挙で、この7日間は、市内には選挙カーが走り回り、25日(土)の夜は、”最後のお願い”の絶叫が街に響き渡った。

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 市長選には、3氏が立候補し、それぞれに政策を訴えた。現職で再選を狙う中松義治市長(68)に対し、元市議の森井秀明氏(42)が3度目の挑戦を。告示直前となって、現市議の吹田友三郎氏(65)が急きょ立候補し、3候補での戦いとなっていた。
 しかし、実質的には、現職中松市長と森井元市議との戦いとなっており、市民の間には、「吹田候補はなんのために立ったのか?その意図が全く読めない。中松・森井のどっちの陣営に有利になるのかもはっきりしない」と困惑の表情だ。
 選挙戦の大きな争点になると見られたカジノ誘致問題で、中松市長が「再選されても、次期任期中に、自分はカジノ誘致をしない」と撤退宣言をしたことで、カジノ誘致反対を打ち出した森井陣営に肩透かしを浴びせ、大きな争点が消えた。
 このため、人口減対策や街の活性化対策、財政問題などの政策課題に論議が移ったが、両陣営とも市民の心に響く具体策が提示できずに終わった。今後の小樽が何処に行こうとしているのか、どのような街づくりをしようとしているかが、その違いも判然としないまま、盛り上がりも欠けた選挙戦となった。
 これは、選挙戦略として、辻立ちと個々人への握手を主なものとし、政策論争や公開討論、記者会見などを避けてきた森井陣営の意向が大きく影響したことは否めない。若さが売りの新人は、公開討論等の土俵に上がり、堂々と、現職を論破して、市民の支持を拡大すべきでなかったのかと指摘する声も多かった。
 現職の”実績”か・新人の”未知数”かの選択になった小樽市長選で、26日(日)投票で、市民はどちらの選択をするのか。26日の夜の開票結果が注目される。
 また、市議会の新勢力図を決める市議選には、定数25に28人が立候補し、このうち現職20・新人8となり、党派別では、自民10(現8・新2)、公明5(現5)、共産5(現3・新2)、民主・市民連合4(現2・新2)、無所属4(現2・新2)となっている。
 28候補者で3人が落選となる市議選も、終盤を迎え、激しさを増していたが、25日20:00には舌戦が終了し、選挙カーの姿も消えた。
 市長選と同時に26日の投開票の市議選の結果も注目される。
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