林野火災に備え! 天狗山で合同訓練

 小樽市消防本部は、4月24日から5月31日までの小樽地区林野火災強調週間に合わせ、5月20日(水)10:30から、天狗山スキー場のバンビコースで、平成27年林野火災合同訓練を実施した。
0520firetraining1.jpg 訓練には、石狩森林管理署・小樽市産業港湾部3名・小樽市消防本部27名・小樽市消防団8名・小樽警察署・中央バス観光開発株式会社2名の約40名以上が参加した。出動車両は、指揮車2台・ポンプ車1台・タンク車2台・救助工作車1台・救急車1台の計7台。
 「5月20日(水)10:30、天狗山スキー場で、行楽入山者の不始末と思われるタバコ火が枯草に着火、折から続いている異常乾燥と強風により、火勢が付近草地を一気に襲い、飛火により火点が分散、同時に多発火災へと拡大し延焼阻止の必要に迫られている」との想定で行われた。
0520firetraining2.jpg 同スキー場のゲレンデは、残雪もなく草が生い茂った状態で、火災発生を想定して、火元には発煙筒を設置、煙がもくもくと上がり訓練が始まった。
 通報を受けて、消防車両がサイレンを鳴らし現場に到着。消防隊員によって、火災現場付近にいた救助者を、タンカーで運び出し、救急車で搬送した。
 その後、ジェットシューター(水が入ったタンク)を背負った隊員やホースを担いだ隊員らが、斜面を駆け上り、火元めがけて放水を開始。4体のジェットシューターと5口のホースから勢い良く放水し、火を消し止め、訓練は無事に終了。
 天狗山ロープウエイ乗り場前で、参加者が整列し、訓練の講評を述べた。
0520firetraining3.jpg 山田國雄消防団長は、「改めて森林を守ることの大切さを痛感している。消防署の皆さんが、被害を最小限に食い止める作業の中で、消防団としてめいっぱいの努力をさせてもらいたい。指導をよろしくお願いしたい」と話した。
 庄司孝行消防署長は、「例年実施している訓練で、関係機関との連携強化の確認と、これから山へ入る一般市民へ火災予防の呼びかけも大切な目的となる。今日の訓練は、当初の目的通り、関係機関との連携が確認でき、訓練自体も事故やミスがなく、充分うまく行われたと思う」と講評を述べた。
 小樽市消防署HP
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