日本画と水墨画23点を展示! 小樽日本画協会展


nihongakai1.jpg 伝統的な技法と独特の色彩が魅力の「小樽日本画協会展」(上田入子代表)が、7月1日(水)から5日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)市民ギャラリー2で開かれている。
 1946(昭和21)年4月に、故・本間聖丈氏が発足した日本画と水墨画の会で、今回で37回目を迎えた。市内や札幌の50〜90代の7名の日本画6点と水墨画17点の計23点を展示している。
 日本画は、和紙や絹などの布地に、墨・岩絵具・胡粉・染料などの天然絵具を用い、膠(にかわ)を接着材として描く特殊な技法が使われている。金箔を貼ったり、もみがみの手法でアルミ箔にしわを出したり、日本画ならではの独特な技法がある。
nihongakai2.jpg 水墨画は、中国で生まれ、鎌倉時代に日本へ伝わり、墨色の濃淡やにじみなどで表現された画風や、顔彩を使った色鮮やかに表現する墨彩画がある。
 今回は、同会会員の水墨画家・一島嘉明氏による「水墨画ワークショップ」を、開催期間中、毎日13:00から15:00まで実施している。誰でも参加でき、一島氏と語りながら筆を持ち、文字の成り立ちや筆の使い方を学び、実際に絵を描いてみることもできる。
 60歳から水墨画を始めた村田愛子さん(91)は、20年前に、本間氏に指導を受けながら魚を描いた作品や最後に踊った自分を描いた思い出の作品と、弟が撮影した福島の有名な桜の写真を基に描いた作品と豊平峡の風景画の4点を出展した。
nihongakai3.jpg 村田さんは、「水彩画は自分で描くことができるが、水墨画はなんとも言えない魅力に惹かれ、本間先生に指導を受けた」と話した。
 上田代表は、「庭に咲いた牡丹やケシの蕾や開花した状態をスケッチし、合わせて作品にするなど、花々をクローズアップした作品にチャレンジしている。今回は、ワークショップもあり、多くの方に来場していだたきたい」と話した。
 日本画・水墨画「第37回小樽日本画協会展」
 7月1日(水)〜5日(日)10:00〜17:00(最終日16:30)
 市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー2 入場無料
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