トンネル事故救護活動を表彰!余市の作田さん


kyuenhyosyo2.jpg 小樽市消防本部は、7月24日(金)に発生した、市内桃内トンネル小樽側入口付近で発生した乗用車同士の衝突事故で、現場に居合わせた余市在住の作田麻由美さん(35)が、多数の負傷者へ行った救護活動に対し、8月19日(水)10:30から、消防庁舎(花園2)4階消防長室で、明井隆生消防長から表彰状が手渡された。
 7月24日(金)17:10頃、小樽市国道5号線桃内トンネル小樽側入口付近で、本州からの旅行者の乗用車が衝突事故を起こし、12名が負傷する事故が発生した。
 余市協会病院看護師の作田さんは、札幌医科大学で、急性・重症患者看護専門看護師の資格の勉強中で、その帰り道、この事故に遭遇。現場に駆け寄り、119番通報を確認し、事故にあった12名全員に声をかけ、負傷者の状況をひとりひとり確認。車内の奥に飛ばされた子どもを車外へ出し、3名の重症を確認。自らも119番通報し、消防に負傷人数や怪我の状態を告げた。
kyuenhyosyo1.jpg
 到着した救急隊に、看護経験を活かし的確に情報提供を行い、トリアージ(負傷者の緊急度判定)され、迅速に搬送先の病院を抑えることができた。また、救急隊とともに、救急資器材等を活用し、負傷者の救護を行うなど、大きな力となった。ドクターヘリや防災ヘリ、市内の全救急車両5台が集まり負傷者を搬送した。
 作田さんは、「事故に遭遇したのは初めてではなく、現場に出くわすのが多いことから救急看護に就いた。日々の勉強の成果や学んだことを生かした」と話した。
 明井消防長は、「不幸中の幸いで、作田さんがいて非常に助かった。ファーストトリアージや症状を見守るなど、看護師が現場にいたからできた。一般の方にも、救急法やAED等の知識を身につけてもらいたい。そのために、本部でも普及のために努めたい」と感謝した。