祝津の夜空に打ち上げ花火 観客を魅了

 第11回おたる祝津花火大会(青塚忍実行委員長)が、9月5日(土)17:00から21:00まで、小樽市鰊御殿前浜から小樽水族館駐車場周辺を会場に開かれた。
syukutsuhanabi2.jpg 日中は、雨が降ったり止んだりの不安定な天気となったが、イベントが始まる頃には晴れて、花火日和となった。会場には、露店が軒を連ね、特設ステージでは、オールディーズバンドの生演奏や小樽潮太鼓保存会による迫力ある打演とともに、北海男塾の威勢の良い神輿渡御が行われ、ムードも高まった。
 19:00からは、小樽の花火を締めくくる今年最後の花火大会が始まった。祝津地域の特性を生かした伝統文化の復活を目標に継続し、市内外から多くの花火見物客が会場に詰めかけた。
 小樽市・小樽商工会議所・小樽観光協会・小樽水族館・祝津町会・祝津山龍泉寺・護持会・祝津たなげ会などの住民有志が、実行委員となり協力し合い、盛り上げている。
syukutsuhanabi1.jpg スターマイン・中国花火など約1,500発の花火が打ち上げられ、ひとつひとつの花火には、誕生記念や大漁祈願、結婚祝いや追悼などの思いが込められ、アナウンスにより紹介され、夜空に打ち上げられた。戦後70年を記念し、今年も祝津町会の戦死者66名の御霊を追悼する花火もあった。
 見物客は、水族館駐車場に敷物を敷いたり、ベンチに腰を下ろすなど、くつろぎながら花火を楽しんだ。鰊御殿上空に大輪の花が咲き、歓声と拍手が沸き起こっていた。
 花火終了後、青塚実行委員長は、「8月は高島で花火があり、最後は、祝津で小樽の花火を締めくくる。例年通りの観客が集まった。9月の第1週目の土曜日は、比較的雨が降らず、うに漁も終わり、漁師も祭りに協力してもらえるため、この時期に実施している」と話した。

 打ち上げ花火終了後、再び、ステージを再開し、21:00まで生演奏が響き、晩夏のひとときを楽しんでいた。
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